AI生成物を商用利用するとき、利用規約のどこを見る?
更新日:9月19日
結論からいうと、生成AIの画像・音楽・文章などを映画や動画に使うなら、まず利用規約の重要な項目から確認すると読みやすくなります。
まず見るのは、
商用利用できるか
生成物を誰が使えるのか
加工してよいか
配信・広告・販売に使えるか
禁止されている使い方は何か
です。
つまり、「商用利用OK」と書いてあるかだけで終わらせず、自分の使い方まで認められているかを見るのがポイントです。
この記事で分かること
利用規約のどこを見ればよいのか
「商用利用可」だけ見れば十分なのか
無料プランと有料プランで違うことはあるのか
映画・配信・広告では何を確認すればよいのか
実際に規約をどう読めばよいのか
まず「Commercial Use」を探す
海外の生成AIサービスでは、
Commercial Use
Commercial Rights
Business Use
などの表記があります。
ここで、生成物を商用目的で使えるかを確認します。
ただし、「商用利用可」と書いてあるだけで、すべての使い方が無条件に認められているとは限りません。
その先も見ます。
生成物の権利について見る
次に、
Ownership
Content Ownership
Output
Generated Content
などの項目を探します。
ここでは、
生成物をユーザーが使えるのか
サービス側に権利が残るのか
利用許諾という形なのか
などが書かれていることがあります。
映画制作側としては、法律上の著作権の有無とは別に、サービスとの契約上、その生成物を自分が使えるかを見ることが大切です。
無料プランと有料プランで条件が違うことがある
生成AIサービスによっては、
無料プランは非商用のみ
有料プランなら商用利用可
一定以上の売上がある企業は上位プランが必要
など、プランによって条件が違う場合があります。
そのため、サービス名だけでなく、自分が使っているプランまで確認する必要があります。
「このAIは商用利用できる」と聞いていても、自分の契約プランでは対象外ということがあります。
また、生成した時点のプランによって利用条件が決まる場合もあるため、あとから有料プランへ変更すれば過去の生成物も当然に商用利用できる、とは限りません。
映画なら「配信・上映・広告」まで見る
映画や動画制作では、単にデータを持っているだけではなく、
劇場上映
映画祭
YouTube
配信サービス
SNS
広告
DVD販売
グッズ
などに使います。
そのため、規約上、作品への組込みや再配布、広告利用が認められているかも見ます。
生成物を映画の一部として配信することと、生成データそのものを再販売することでは扱いが違う場合があります。
「再配布禁止」は映画にも使えないという意味?
必ずしもそうではありません。
利用規約で、生成物そのものの再配布・再販売は禁止と書かれていても、映画や動画の一部として使うことまで禁止しているとは限りません。
逆に、映画への組込みについて別の条件が書かれていることもあります。
そのため、「再配布禁止」の一文だけを見て判断せず、作品への利用がどう扱われているかを見る必要があります。
加工してよいかも見る
映画では、生成物をそのまま使うとは限りません。
たとえば画像なら、
トリミング
色変更
合成
文字入れ
音楽なら、
尺変更
フェード
一部だけ使用
ミックス
文章なら、
書き直し
翻訳
要約
などをします。
そのため、
Modify
Edit
Derivative Works
などの項目も見ておくとよいでしょう。
禁止事項は必ず見る
利用規約には、
Prohibited Use
Restricted Use
Acceptable Use Policy
などがあります。
ここでは、
実在人物のなりすまし
権利侵害
違法利用
誤解を招く広告
特定用途での利用制限
などが決められていることがあります。
映画で使う場合でも、生成内容によっては禁止事項に触れることがあります。
生成物の「独占性」も確認する
生成AIでは、同じサービスを使った別の人に、似た出力が生成される可能性があります。
サービスによっては、生成物について独占的な権利を保証しないと書かれていることがあります。
そのため、
映画のタイトルロゴ
メインキャラクター
ブランドマーク
など、他人と似ると困るものに使う場合は注意します。
映画の背景素材と、作品の顔になるデザインでは、使い方を分けた方がよいこともあります。
特にロゴやブランドマークとして継続的に使う場合は、著作権だけでなく商標との関係も別に確認する必要があります。
利用規約が変更されたら?
生成AIサービスの規約は変更されることがあります。
映画制作では、生成してから公開まで数か月、場合によっては数年かかることもあります。
そのため、重要な素材なら、
生成した日
使っていたプラン
当時の利用規約
利用条件の画面
などを保存しておくと分かりやすいです。
スクリーンショットやPDF保存でも構いません。
実際にはどこを見ればいい?
利用規約を開いたら、ページ内検索で、
commercial
ownership
output
generated
modify
prohibited
subscription
などを探すと早いです。
日本語のサービスなら、
商用利用
権利
生成物
加工
禁止事項
プラン
などで探します。
5分で確認するなら、この順番
1.商用利用できるか
まずここを見ます。
2.自分のプランでも対象か
無料・有料の違いを見ます。
3.生成物を作品に使えるか
映画、動画、配信、広告まで想定します。
4.加工できるか
トリミングや編集が必要なら確認します。
5.禁止事項を見る
特に実在人物や第三者の権利に関する部分です。
6.規約を保存する
重要素材なら生成時点の条件を残します。
まとめ
生成AIの利用規約を見るときは、まず重要な項目から確認すると整理しやすくなります。
まず、
商用利用
生成物の権利
自分のプラン
映画・配信・広告利用
加工
禁止事項
です。
そして、重要な素材では、生成した時点の利用規約やプランを保存しておく。
これも映画制作では役に立ちます。
「商用利用OK」の一言だけで判断せず、「自分がこの作品でどう使うか」まで規約に当てはめて見る。
これが一番分かりやすい読み方です。
参考
※生成AIサービスの利用規約や、映画・動画での利用条件について個別にご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
