生成AIで作った音楽を映画や動画に使っていい?
更新日:9月18日
結論からいうと、生成AIで作った音楽だからという理由だけで、映画や動画に使えないわけではありません。
ただし、使う前に確認したいのは、
利用したAIサービスで商用利用できるか
映画・動画で使えるか
配信や広告まで含まれるか
他人の楽曲に似すぎていないか
です。
つまり、「AIで作った音楽=著作権フリーだから何にでも使える」ではありません。
この記事で分かること
AIで作った音楽を映画に使えるのか
商用利用できるのか
他人の曲に似ていたらどうするのか
AI音楽に著作権があるのか
実際に使う前に何をすればよいのか
まず利用規約を見る
生成AIサービスには、それぞれ利用条件があります。
確認したいのは、
商用利用できるか
映画や動画に使用できるか
YouTubeやSNSで使えるか
広告で使えるか
配信や販売に使えるか
生成した音楽の権利がどう扱われるか
です。
自主制作映画でも、あとから、
映画祭
劇場公開
YouTube
配信
DVD・Blu-ray
へ広がることがあります。
そのため、最初から商用利用や配信まで可能かを見ておく方が扱いやすいです。
「AIが作った曲だから自由」ではない
AIが生成した音楽でも、完成した曲が既存曲にかなり似ていれば、著作権の問題が出ることがあります。
たとえば、
メロディーが有名曲にかなり似ている
特徴的なフレーズがそのまま出ている
曲の展開や印象的な部分が近い
という場合です。
著作権侵害を考えるときは、既存曲との類似性に加えて、元の楽曲に依拠して作られたといえるかも問題になります。
そのため、まず完成した音楽を聴いて既存曲との類似を確認し、特定の楽曲を指定して生成していないかなど、生成過程もあわせて見ます。
「〇〇っぽい曲」で作るのは?
たとえば、
「1980年代のシンセポップ風」「暗いホラー映画風」
くらいの一般的な方向性なら、特定作品をそのまま再現するとは限りません。
一方で、
「〇〇という曲と同じ感じで」「〇〇というアーティストの代表曲そっくりに」
など、特定の楽曲を強く意識した指示をすると、完成曲も近づく可能性があります。
映画で使うなら、特定曲そのものを再現させるより、雰囲気やジャンルで指示する方が分かりやすいです。
有名曲に似てしまったら?
完成したAI音楽を聴いて、
「これ、あの曲にかなり似てない?」
と感じたら、そのまま使わない方がよいでしょう。
メロディーを変える
テンポを変える
コード進行を変える
楽器構成を変える
別の条件で生成し直す
などして、別の曲にします。
ただし、テンポや楽器を変えただけで、特徴的なメロディーなどが近いままなら十分とは限りません。何項目変えたかではなく、完成した曲全体を聞いて判断します。
生成AIなら作り直しやすいので、無理に危ないものを使う必要はありません。
歌詞付きの曲は?
生成AIで歌詞まで作った場合は、
歌詞
メロディー
完成音源
を分けて考えます。
さらに、既存の有名な歌詞に近い表現が出ていないかも確認します。
短い一般的な表現なら問題にならないこともありますが、特徴的な歌詞が似ている場合は注意が必要です。
AI音楽に著作権はある?
これも画像と同じで、AIを使ったから自動的に著作権が発生するわけではありません。
AI音楽に著作権が認められるかは、人に創作意図があり、完成した音楽に人の創作的な寄与が認められるかによって考えます。
たとえば、
曲の構成や表現を具体的に設計する
生成結果から創作的な選択・編集を行う
メロディーや構成を自分で作り直す
複数の素材を組み合わせて一つの楽曲に仕上げる
など、人が完成した表現にどのように関わったかが重要です。
単に何度も生成したり、生成された曲をそのまま選んだりしただけで、当然に著作権が発生するわけではありません。
この点は別記事「AI生成物の『著作権者』は誰になる?」でも扱います。
完成音源を加工して使っていい?
これもAIサービスの利用規約を確認します。
たとえば、
尺を短くする
フェードアウトする
一部だけ使う
映像に合わせて編集する
ボーカルを外す
などです。
映画制作では音楽をそのまま使うとは限らないので、加工や編集が許されているかも見ておくとよいでしょう。
実際にはどうすればいい?
AI音楽を映画や動画に使うなら、
1.利用規約を見る
商用利用、映画利用、配信、広告利用が可能か確認します。
2.完成曲を聴く
有名曲や既存作品に似すぎていないか確認します。
3.似ていたら作り直す
無理に使わず、別の曲にします。
4.編集できるか確認する
尺変更や一部利用が可能か見ます。
5.生成記録を残す
使用したサービス、生成日、プロンプトや条件などを保存します。
たとえば劇伴をAIで作るなら
映画のBGMをAIで作るなら、
利用するプラン・条件で商用利用が認められているサービスを使う
「〇〇の曲そっくり」ではなく、ジャンルや雰囲気で指示する
完成曲を聴いて既存曲に似すぎていないか確認する
映像に合わせて編集してよいか規約を見る
生成条件を残しておく
という流れが分かりやすいです。
まとめ
生成AIで作った音楽は、映画や動画に使える場合があります。
ただし、
AI音楽だから自由とは限らない
利用規約を見る
商用利用・配信・広告利用まで確認する
既存曲に似すぎていないか聴く
特定曲をそのまま再現するような指示は避ける
似ていたら作り直す
編集や加工ができるか確認する
生成過程を残しておく
という整理になります。
これから作る音楽なら、似ている曲を無理に使わず、別の曲に作り直す。
映画や動画制作では、この判断が一番実用的です。
参考
※生成AIで作った音楽の映画・動画での利用や、著作権・利用条件について個別にご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
