店舗で撮影するとき、許可は必要?
更新日:6 日前
店舗の中で作品撮影をする場合は、基本的にその店舗側の了承を得てから撮影します。
ただし、友人の店でスマートフォンを使って短時間撮る場合と、営業を止めてスタッフや機材を入れる撮影では、必要な調整はかなり違います。
小さな個人店では、店主との相談だけで撮影条件が決まるケースもあります。
一方、テナントとして入っている店舗や商業施設内の店舗では、店主・店長が了承していても、建物や施設側への確認が別に必要になることがあります。
まずは、「誰がその撮影場所の使用を認められる立場なのか」を確認しましょう。
この記事でわかること
店舗撮影では誰の了承が必要か
店舗の種類によって相談先がどう変わるか
営業中と営業時間外の違い
小規模撮影でも事前相談した方がよい理由
店名・商品・BGMなどが映る場合の考え方
店舗の外まで撮影する場合の注意
店舗の撮影は、まず管理者の承諾を得る
店舗での撮影では、道路使用許可のように、全国共通の「店舗撮影許可」という行政上の許可制度があるわけではありません。
基本となるのは、その場所を撮影に使用することについて、店舗や施設の管理者から承諾を得ることです。
たとえば、
店内で出演者が演技をする
カメラや三脚を設置する
照明を使用する
スタッフが複数人出入りする
同じ場面を何度も撮影する
店舗の一部を一定時間使用する
営業を止めたり貸切にしたりする
といった撮影では、通常の来店客による写真や動画の撮影とは状況が異なります。
「短時間だから」「小さなカメラだから」というだけで、店舗への相談が不要になるわけではありません。
撮影内容を伝えたうえで、店舗側が受入れ可能か確認します。
誰から許可をもらうかは店舗によって違う
撮影の相談先が、必ずしも店頭にいるスタッフとは限りません。
店舗によっては、
店主
店長
店舗を運営する会社
本部
テナント事業者
建物の所有者
ビル管理会社
商業施設の運営会社
などが関係していることがあります。
特にショッピングモールや駅ビル、複合施設などのテナントでは、店舗だけでは撮影の可否を決められないことがあります。
たとえば、
店内 → 店舗側
共用通路やエントランス → 施設管理者
建物の外の道路 → 道路側のルール
というように、撮影する場所によって管理者が変わることがあります。
詳しくは「撮影許可は誰に取る?――店主・テナント・施設管理者」の記事で整理しています。
営業中の撮影にも注意する
店舗撮影では、営業中に撮影するのか、営業時間外や定休日に撮影するのかによっても条件が変わります。
営業中であれば、
一般の来店客が映り込む
スタッフの業務を妨げる
通路を機材で塞ぐ
撮影スタッフの出入りが営業に影響する
音声収録のために店内を静かにしてもらう必要がある
といった問題が起こる可能性があります。
撮影内容によっては、営業時間外の撮影や貸切を求められることもあります。
また、撮影料とは別に、貸切料や営業補償などが必要になる場合もあります。
通常営業を続けながら撮影できるとは限らないため、事前に条件を確認しておきましょう。
店名や商品が映る場合は、撮影場所の許可とは別に考える
店舗で撮影すると、店舗そのものだけでなく、
店名
看板
ロゴ
商品
ポスター
写真や絵画
店内で流れているBGM
などが映像に入ることがあります。
店舗から撮影場所の使用について了承を得たからといって、そこにあるものをすべて自由に作品で利用できるとは限りません。
実在する店舗として登場させるのか、背景として映り込むだけなのか、商品やポスターを演出として積極的に使うのかによっても考え方が変わります。
詳しくは「店名・看板・ロゴ・商品・店内BGMが映るときの注意」の記事で整理しています。
店舗の外まで使う場合は別に考える
店舗から撮影の了承を得ても、その了承が及ぶのは、基本的に店舗側が管理できる範囲です。
たとえば、
店舗前の歩道にカメラを設置する
道路上から店舗を撮影する
出演者が店から道路へ出ていく場面を撮る
建物の廊下やエントランスを撮影する
共用部分にスタッフや機材を置く
といった場合は、店舗とは別の管理者への確認や手続が必要になることがあります。
商業施設では、店内は店舗側が判断できても、
共用通路
エントランス
エレベーター
エスカレーター
駐車場
搬入口
などは施設側の管理範囲になっていることがあります。
また、道路上でロケーションなどを行い、一般交通に著しい影響を及ぼす場合には、道路使用許可の対象になります。
「店舗からOKをもらったから、店の前や建物全体まで使える」というわけではありません。
詳しくは「店舗前の道路や建物の共用部分も使う場合」の記事で整理しています。
東京都内で店舗撮影をする場合
東京都内でも、店舗撮影の基本的な考え方は同じです。
店舗や施設の管理者へ撮影内容を伝え、
どこまで使用できるか
いつ撮影できるか
どの程度の機材やスタッフを入れられるか
店舗以外の場所について別の確認が必要か
を確認します。
東京ロケーションボックスに掲載されているロケ撮影協力施設でも、施設ごとに問い合わせ先や撮影条件が異なります。
東京都内だから一律の「店舗撮影許可」があるわけではなく、それぞれの店舗・施設ごとのルールを確認することになります。
小規模撮影でも、まず相談する
スマートフォン1台、出演者1人、スタッフ数人といった小規模な撮影なら、大掛かりなロケほど調整事項は多くありません。
それでも、
営業への影響があるか
他の来店客が映るか
撮影してよい範囲はどこか
店名や商品をどう映すか
店舗外へ撮影範囲が広がるか
などは確認しておいた方がよいでしょう。
規模が小さいから無断でよい、ということではありません。
小規模なら、小規模な撮影内容をそのまま伝えて相談するという考え方で十分です。
店舗で撮影するときの確認順序
店舗で撮影を計画するときは、次の順序で整理すると分かりやすくなります。
撮影したい店舗を決める
撮影について誰に相談するのか確認する
撮影内容、日時、人数、機材などを伝える
店舗側の撮影条件を確認する
営業中に撮影できるか、貸切が必要か確認する
撮影料や営業補償などを確認する
店舗外の共用部分や道路を使用するか確認する
必要に応じて施設管理者や警察署などへの手続を進める
まとめ
店舗でロケ撮影を行う場合は、基本的に店舗側へ事前に相談し、撮影について了承を得ます。
ただし、「店舗の撮影許可」という一つの手続ですべてが完了するわけではありません。
店舗によっては、テナント、運営会社、ビル管理会社など複数の関係者への確認が必要になります。
さらに、店舗前の道路や建物の共用部分まで使用する場合には、別の管理者への確認や道路使用許可などが必要になることもあります。
整理すると、
店内を使う → 店舗側へ確認
テナントや商業施設で撮る → 施設側の確認も必要になることがある
共用部分を使う → 共用部分の管理者へ確認
道路まで使う → 道路側のルールや道路使用許可を確認
店名・商品・BGMなどを作品で使う → 撮影場所の承諾とは別に権利関係を確認
という流れです。
まず、誰が管理する場所を、どこまで撮影に使用するのかを整理し、店舗側へ撮影内容を伝えるところから進めましょう。
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参考
※店舗での撮影について、許可の要否や確認先、店舗前の道路などの手続について個別に確認したい場合は、お問い合わせからご相談ください。
