隅田川テラスで撮影したい――届出・利用時間・申請先
更新日:9月6日
隅田川テラスで、映画・動画・写真などの作品撮影として一定の場所を使う場合は、事前に「テラス護岸等一日利用届」を提出する制度があります。
まず撮影する場所と日時を決め、その区間を担当する東京都の建設事務所へ事前に空き状況を確認します。
隅田川テラスは場所によって担当する建設事務所が違うため、隅田川全体を同じ窓口へ届け出るわけではありません。
利用時間は原則午前7時から午後7時までで、場所によっては午後9時まで撮影できる区間もあります。利用場所が競合した場合は原則先着順です。
この記事でわかること
隅田川テラスで撮影するときの手続
どの建設事務所へ届け出るか
撮影できる時間
事前に空き状況を確認する理由
必要な書類
一般利用者を止められるのか
テラス以外の公園や道路を使う場合
隅田川テラスの撮影は事前に届け出る
東京都第一建設事務所では、隅田川テラスの一部を利用して、
映画
テレビ
ビデオ
写真
などの撮影を行う場合、事前の届出を求めています。
第六建設事務所でも、河川区域内を撮影やイベント等で利用する場合には届出が必要と案内しています。
つまり、「河川だから自由使用の範囲で撮れるだろう」と自己判断するのではなく、隅田川テラスを撮影場所として使う場合は、まず担当事務所へ相談しましょう。
河川敷の一般的な考え方については、「河川敷の『自由使用』『一時使用届』『占用許可』の違い」で整理しています。
「テラス護岸等一日利用制度」とは
東京都では、隅田川テラスなどを短期間利用するためにテラス護岸等一日利用制度を設けています。
第一建設事務所では、隅田川テラスでのイベントや撮影について、この制度による事前届出を受け付けています。
「一日利用」という名称ですが、すべての場所で必ず1日しか使えないという意味ではありません。
たとえば第六建設事務所の管理区域では、撮影等の利用期間について、準備・後片付けを含め1か月当たり3日以内と案内しています。
月末から翌月にまたがる場合でも、3日を超えて連続利用することはできません。
利用時間は原則午前7時から午後7時まで
第一建設事務所では、隅田川テラスの利用可能時間を午前7時から午後7時までとしています。
ただし、区立はとば公園前・区立新川公園前のテラスについては、撮影の場合は午後9時まで利用可能と案内されています。
第六建設事務所でも、撮影等の利用時間は原則午前7時から午後7時までです。
そのため、「隅田川テラスは全部19時まで」と考えるより、実際の撮影地点ごとに利用時間を確認した方が確実です。
準備と撤収も時間に入れて考える
撮影時間というと、カメラを回している時間だけを考えがちです。
しかし、実際には、
機材搬入
設営
スタッフ集合
リハーサル
撮影
撤収
後片付け
まで含めて、その場所を使用しています。
第六建設事務所でも、利用期間について準備・後片付けを含むと案内しています。
したがって、午後7時まで利用できる場所であれば、19時まで撮影して、その後撤収
ではなく、19時までに撤収を終える計画にしておく方がよいでしょう。
隅田川テラスは場所によって申請先が違う

ここが特に重要です。
隅田川テラス全体を、一つの建設事務所が担当しているわけではありません。
東京都では、場所によって複数の建設事務所が管理しています。
第六建設事務所では、同事務所への届出で利用できる場所を、
台東区
荒川区
足立区
北区
の河川区域内と案内しています。
その他の区域で撮影する場合は、それぞれの区域を所管する建設事務所への届出が必要です。
そのため、「隅田川で撮影したい」だけでは相談先を決められません。
まず撮影地点を決めましょう。
台東区側などは第六建設事務所が窓口になる


第六建設事務所では、隅田川テラスの撮影について、管理課 テラス適正化担当を窓口としています。
電話番号は03-3882-1268です。
第六建設事務所の「よくあるお問合せ」でも、撮影やイベント利用について事前にこの担当へ連絡するよう案内しています。
詳細は、東京都第六建設事務所「よくあるお問合せ」で確認できます。
墨田区側などは第五建設事務所へ確認する
第五建設事務所では、河川に関する窓口として、河川区域・河川保全区域、河川法、河川占用許可、隅田川テラスの利用や撮影を管理課 河川管理担当が担当しています。
電話番号は03-3692-4356です。
詳細は、東京都第五建設事務所「お問い合わせ」で確認できます。
第一建設事務所の管理区域で撮影する場合
第一建設事務所でも、隅田川テラスでの撮影について、テラス護岸等一日利用制度による届出を受け付けています。
問い合わせ先は、管理課 管理担当03-3542-1472です。
詳細は、東京都第一建設事務所「道路・河川の管理」で確認できます。
どの建設事務所か分からないとき
同じ隅田川でも、場所によって担当事務所が変わります。
そのため相談前に、
撮影地点の住所
最寄りの橋
左岸・右岸
テラスの位置
地図
現地写真
を用意しておくと場所を特定しやすくなります。
河川敷の管理者の探し方については、「河川敷の撮影許可は誰に相談する?」でも詳しく紹介しています。
日時と場所が決まったら先に問い合わせる
隅田川テラスでは、同じ日時・場所について複数の利用希望が出ることがあります。
第一建設事務所では、すでに先着受付がある場合には希望に沿えないことがあるため、予定日時・場所が決まったら問い合わせるよう案内しています。
第六建設事務所でも、利用時間や場所が競合した場合は原則先着順です。
そのため、企画書や配置図を全部完成させてから初めて連絡するより、候補日時と具体的な撮影地点が決まった段階で、一度問い合わせる方が進めやすいでしょう。
第一建設事務所で必要とされている書類
第一建設事務所では、窓口提出の場合、各2部ずつ次の資料を案内しています。
テラス護岸等一日利用届
利用場所を示した地図
テラス利用時の配置図
企画書・台本など、撮影内容が分かる資料
配置図には、スタッフや交通誘導員などの配置を示し、一般のテラス利用者の通行に配慮した配置にするよう求めています。
河川敷撮影の書類全般については、「河川敷撮影の相談・届出に必要な書類」でも整理しています。
配置図では「一般利用者がどこを通るか」も示す
隅田川テラスは、撮影専用施設ではありません。
普段から、
散歩
ランニング
観光
通勤・通学
などに使われています。
そのため配置図では、
カメラ
出演者
スタッフ
照明
三脚
機材
誘導員
だけではなく、一般利用者の通行経路を確保できているかも重要になります。
第一建設事務所も、一般のテラス利用者の通行に配慮した配置を求めています。
届出をすれば貸切になるわけではない
一日利用制度を利用したからといって、隅田川テラス全体が撮影隊専用になるわけではありません。
一般利用者がいる公共空間であることを前提に、
通行を確保する
機材で通路をふさがない
必要に応じて誘導員を配置する
一般利用者へ危険が及ばないようにする
といった計画が必要です。
「届出済みだから、この区間には入らないでください」と広範囲を自由に封鎖できる制度ではないと考えておきましょう。
第一建設事務所ではオンライン届出も可能
第一建設事務所では、隅田川テラスの一日利用についてオンラインによる届出も案内しています。
ただし、オンラインでいきなり提出するのではなく、あらかじめ予定日時・場所を問い合わせてから利用するよう案内されています。
つまり、場所・日時を決める→担当事務所へ相談する→必要書類を整える→届出をするという流れです。
車両や大量の機材を使う場合
隅田川テラスは歩行空間でもあるため、撮影車両を自由にテラスまで乗り入れられるとは限りません。
機材が多い場合は、
どこまで車両を入れられるか
搬入場所
駐車場所
台車の使用
階段の有無
一般利用者の通行
撤収方法
までロケハンで確認しておくとよいでしょう。
河川敷への車両・機材持込みについては、「河川敷へ車両・機材を持ち込むときの注意」で整理しています。
橋まで使う場合は別に考える
隅田川テラスで撮影していると、
橋の上まで出演者が移動する
橋にカメラを置く
テラスから橋へ上がる
橋からテラスを撮影する
といった撮影も考えられます。
しかし、川の上にある橋だからテラスと同じ管理とは限りません。
橋そのものの管理者や、道路としての扱いなどを別に確認する必要がある場合があります。
特に桜橋周辺については、次の記事「隅田川の橋やテラス周辺で撮影するときの注意」で具体的に整理します。
夜景撮影では利用可能時間に注意
隅田川テラスは夜景撮影にも魅力的です。
ただし、利用時間が原則午後7時までの場所では、季節によっては十分暗くなる前に利用終了時間を迎える可能性があります。
一方、第一建設事務所の管理区域でも、区立はとば公園前・区立新川公園前のテラスは撮影時午後9時まで利用可能です。
夜景が作品上重要な場合は、「夜景がきれいな場所」だけでなく、「何時まで撮影できる場所なのか」まで確認してロケ地を選びましょう。
隅田川テラス撮影の確認順序
隅田川テラスで撮影したい場合は、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
撮影地点を具体的に決める
最寄りの橋・住所・左岸右岸を確認する
担当する建設事務所を確認する
撮影候補日と時間を決める
担当事務所へ日時・場所を事前相談する
利用可能時間・日数を確認する
撮影人数・機材・演出を整理する
一日利用届を準備する
地図・配置図を準備する
企画書・台本などを準備する
必要な方法で届出をする
橋・道路・公園なども使用する場合は別の管理者を確認する
一般利用者の通路を確保した状態で撮影する
利用時間内に撤収まで完了する
まとめ
隅田川テラスで映画、ドラマ、CM、MVなどを撮影する場合は、東京都のテラス護岸等一日利用制度による届出が必要になります。
特に確認したいのは、
撮影地点をどの建設事務所が担当しているか
希望日時に利用できるか
利用可能時間
利用可能日数
一日利用届
地図
配置図
企画書・台本
一般利用者の通行
車両・機材の扱い
橋や公園など別管理区域を使わないか
です。
隅田川テラスでは、場所によって申請先が違うことが大きなポイントです。
「隅田川で撮りたい」という段階から一歩進めて、「どの橋の近くの、どちら側のテラスを、どこからどこまで使うのか」まで具体的にしてから担当事務所へ相談すると、手続が進みやすくなります。
参考
※隅田川テラスでの撮影について、担当する建設事務所や必要な届出の整理で迷った場合は、お問い合わせからご相談ください。
