海の撮影は何日前までに相談する?
更新日:9月6日
海岸撮影には全国一律の申請期限はありませんが、小規模撮影でも、場所が決まったら1〜2週間前には確認を始めるのを一つの目安にすると動きやすいです。
実際には、5営業日前までの届出でよい海岸もあれば、撮影方法によってさらに早い相談や許可申請が必要になる場合もあります。
一方、小規模な撮影なら届出そのものが不要な海岸もあります。
そのため、まずその場所で手続が必要かを確認し、必要なら期限から逆算するのが基本です。
この記事でわかること
海岸撮影は何日前から動けばよいか
5営業日前までに届出を求める例
小規模撮影なら手続不要となる例
「5営業日前」と「1〜2週間前」の違い
直前に撮影場所を決める場合の考え方
雨天予備日がある場合の確認
東京の海辺で撮影する場合の期限例
占用許可など別の手続が必要になる場合
海岸撮影には全国共通の申請期限はない
海岸での撮影について、「全国一律で7日前まで」といった共通の期限はありません。
そもそも海岸では、撮影場所や撮影方法によって、
手続不要
一時使用の届出・連絡
施設管理者への撮影申請
海岸法などに基づく許可
と、必要な手続自体が変わります。
そのため、「海の撮影は何日前?」を考えるときは、まずその場所でどんな手続が必要なのかを確認する必要があります。
5営業日前までに届出を求める海岸もある
一つの具体的な目安になるのが千葉県です。
千葉県が管理する海岸では、業として撮影を行う場合などの一時使用について、使用予定日の5営業日前までに届出を行うよう案内しています。
企画書や位置図・配置図なども必要です。(千葉県「河川・海岸での一時使用に関する手続きについて」 )
山武土木事務所や安房土木事務所でも、撮影等の一時使用について同じく撮影予定日の5営業日前までとされています。
「5営業日前」は5日前とは違う
5営業日前という場合、土曜日・日曜日・祝日・年末年始などの閉庁日は数えません。
例えば千葉県の漁港での撮影手続では、閉庁日と撮影当日を含めずに5日前と明記されています。
そのため、月曜日に撮影したいからといって、「前の水曜日に出せば5日前」とはなりません。
連休を挟むと、カレンダー上の日数よりかなり早く提出期限が来ることがあります。
では、なぜ1〜2週間前を目安にするの?
5営業日前というのは、あくまで書類の提出期限として設定されている例です。
撮影場所が決まってから、
管理者を確認する→撮影内容を伝える→必要な手続を確認する→企画書や位置図を作る→届出を提出する
という時間も必要です。
そのため、5営業日前が提出期限なら、その少し前から確認を始める必要があります。
そこで、小規模な撮影なら、撮影場所が決まったら1〜2週間前に一度確認するくらいを実務上の目安にしておくと、5営業日前の届出にも対応しやすくなります。
これは全国共通の法定期限ではなく、直前になって手続が必要だと判明するのを避けるための目安です。
小規模撮影なら、そもそも届出が不要な場所もある
一方で、「海で撮影するなら最低でも1週間前に申請が必要」という意味ではありません。
神奈川県横須賀土木事務所が管理する海岸では、
少人数である
他の海岸利用者の利用を制限しない
テントなどの工作物を設置しない
といった小規模撮影について、原則として届出や許可申請は不要とされています。
例として、ウェディングフォト、モデルなどのスチール撮影、撮影セットを設置しない番組撮影などが挙げられています。(神奈川県「海岸 許認可案内・申請様式ダウンロード」 )
個人での写真撮影や、数人で行う自主制作、少人数の動画撮影などであれば、最初から大掛かりな申請を想定する必要はありません。
まず、その海岸では小規模撮影について手続が必要なのかを確認します。
数日前に撮影場所を決めても撮れる場合はある
小規模撮影で手続不要の海岸なら、「天気を見て3日前に撮影場所を決める」ということも可能な場合があります。
海の撮影では、
晴天
夕日
波風
などを見て、直前にロケ日を決めたいこともあるでしょう。
ただし、最低限、その場所が本当に一般の海岸なのかは確認しておきたいところです。
海浜公園、港、漁港、管理施設などに入っていると、見た目は同じ海辺でも別のルールがある場合があります。
東京では3日前が期限になっている海上公園もある
東京の場合、海辺の撮影場所が海上公園として管理されているケースが多いため、一般海岸の手続よりも、各公園の撮影ルールを確認することになります。
例えば、お台場海浜公園を含む公園センター所管の海上公園では、撮影予約申込みについて、撮影希望日の3日前13時までが送信期限とされています。(海上公園なび「公園センター所管の海上公園での撮影申請」 )
ただし、これは東京の海辺全体に共通する期限ではありません。
東京都港湾局も、海上公園ごとに撮影問い合わせ先を案内しています。(東京都港湾局「各公園問合せ先」 )
東京では、「海だから何日前」ではなく、「どの公園・施設なのか」まで確認した方が早いでしょう。
雨天予備日があるなら最初から伝える
海辺の撮影では、雨だけでなく強風や波の影響もあるため、予備日を設定することがあります。
例えば、
本番 6月10日
雨天予備日 6月12日
という場合です。
この場合は、最初の相談で予備日も一緒に伝えておく方が安全です。
届出や予約をした日とは別の日へ変更すると、変更の連絡や再手続が必要になる場合があります。
「雨だったら翌日に勝手にずらせばいい」とは限りません。
撮影日だけでなく準備・撤収時間も考える
申請や予約で撮影時間を伝える場合は、カメラを回している時間だけでなく、
搬入・準備・撮影・撤収
まで含めて考えます。
例えば撮影そのものが10時から12時でも、「9時から準備13時に完全撤収」なら、使用時間は9時から13時になることがあります。
海上公園でも、撮影可能時間に準備・撤収時間を含める扱いがあります。
占用など別の許可が必要なら、もっと早く申請する必要がある
ここまでの話は、主に普通の小規模撮影や一時的な撮影についてです。
大きな工作物を設置したり、海岸の一定範囲を占用したりする場合は、別の許可が必要になることがあります。
神奈川県藤沢土木事務所では、海岸関係の許可について、申請書提出から許可書交付までおおむね20日間(土日祝日・年末年始を除く)が必要と案内しています。
補正があれば、さらに時間がかかる場合があります。(神奈川県「海岸の許認可」 )
これは、数人でカメラを持って撮影する場合に20日必要という意味ではなく、通常の撮影を超えて、別の許可が必要になった場合の話です。
海岸撮影の時期を簡単に整理すると
目安としては、
1〜2週間前
小規模撮影なら、この頃までに管理者や手続の有無を一度確認しておくと進めやすい。
5営業日前
実際に届出期限として設定されている海岸がある。
3日前
東京のお台場海浜公園など、一部の海上公園では撮影予約申込みの締切例がある。
数日前でも可能な場合
小規模撮影について届出・許可が不要な海岸。
1か月前後以上
占用など通常の撮影とは別の許可が必要になる場合。
というイメージです。
もちろん、撮影場所が定めている期限が最優先です。
まとめ
海岸撮影には、全国一律の「何日前まで」という期限はありません。
ただ、撮影場所が決まったら、小規模撮影でも1〜2週間前に一度確認を始めると動きやすいでしょう。
実際には、5営業日前までに届出を求める海岸もあれば、少人数の撮影なら手続不要の海岸もあります。
東京の海上公園のように、3日前までに撮影予約申込みを求める場所もあります。
まず、撮影場所を決める→ その場所の管理者を確認する→ 小規模撮影でも手続が必要か確認するという順番で進めれば、必要以上に早くから大掛かりな準備をする必要はありません。
参考
※撮影までの日数や、その場所で事前手続が必要なのか迷った場合は、お問い合わせからご相談ください。
