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海水浴場で撮影するとき、許可は必要?

8月30日
読了時間: 8分

更新日:9月6日


海水浴場でも、家族や友人との記念撮影まで、すべて撮影許可が必要になるわけではありません。


一方、出演者・スタッフを伴って作品撮影をする場合は、海水浴場の開設期間中なら、市区町村や海水浴場の運営者などへの事前確認が必要になることがあります。


特に夏は、


遊泳者が多い

監視・救護活動が行われている

遊泳区域が設定されている

海の家など別の事業者がいる


ため、普通の海岸より調整事項が増えます。


小規模な作品撮影なら、オフシーズンに同じ海岸を使う方が撮影しやすいこともあります。



この記事でわかること

  • 普通の砂浜と海水浴場の違い

  • 個人・少人数撮影でも確認した方がよいケース

  • 海水浴場の開設期間中に注意したいこと

  • 出演者が海へ入る撮影の注意

  • 海の家や遊泳区域がある場合の考え方

  • オフシーズンなら自由に撮影できるのか

  • 海水浴場で撮影するときの相談先




「砂浜」と「海水浴場」は同じ場所でも扱いが変わる


海水浴場は、砂浜そのものが別の土地になるわけではありません。


普段は一般の海岸として利用されている場所が、夏季など一定期間だけ海水浴場として開設されるケースが多くあります。


開設期間中は、


  • 遊泳区域

  • 監視員・ライフセーバー

  • 海の家

  • 救護所

  • 放送設備

  • 水上オートバイなどとの区域分け


などが設けられ、安全管理が行われます。


そのため、同じ砂浜でも、海水浴場の開設前後と開設中では撮影条件が変わることがあります。


例えば逗子市は、逗子海岸について例年6月下旬から9月上旬ごろまで海水浴場を開設しており、海水浴場設置期間中の撮影については、通常の海岸一時使用の手続だけではなく、海水浴場関係者との調整が必要になると案内しています。




個人の記念撮影まで一律に許可制になるわけではない


海水浴場だからといって、写真を1枚撮るたびに管理者へ申請するわけではありません。


家族や友人との記念写真、スマートフォンでの動画撮影など、一般の海水浴場利用の範囲で行う撮影であれば、通常は施設を占有して撮影する場合とは別に考えます。


ただし、


  • 三脚を長時間設置する

  • 複数人で同じ場所を使い続ける

  • 撮影のために周囲の人を止める

  • 照明などの機材を広げる

  • 出演者が何度も同じ動きを繰り返す


となると、一般利用への影響が大きくなります。


「商用か個人か」だけではなく、実際に海水浴場をどう使うのかで考えるのが分かりやすいでしょう。




少人数の作品撮影なら、まず運営中か確認する


自主映画や小規模MV、YouTubeなどで数人だけの撮影をする場合も、最初に確認したいのは、撮影日に海水浴場が開設されているかです。


同じ場所でも、


海水浴場の開設期間外→ 通常の海岸としてのルールを確認

海水浴場の開設期間中→ 海岸のルール+海水浴場としてのルールを確認


という違いが出てきます。


自治体の公式サイトには、通常、開設期間・遊泳時間・利用ルールなどが掲載されています。


ロケ場所が決まったら、まず「〇〇海水浴場 開設期間」で確認しておくとよいでしょう。




開設時間中は遊泳者の安全が優先される


海水浴場で一番大切なのは、撮影よりも利用者の安全です。


例えば波打ち際で、


出演者が何度も走る

カメラマンが後ろ向きに歩く

三脚を置く

機材を砂浜に広げる


といった撮影をすると、周囲の利用者との接触や転倒につながることがあります。


特に混雑している海水浴場では、数人程度の小さな撮影でも、場所の使い方によっては危険になります。


撮影人数が少ない=周囲への影響も必ず小さいとは限りません。


そのため、海水浴場の開設時間中に計画的な撮影をする場合は、利用者の動線を塞がない場所や時間帯を選ぶことも重要です。




「人を映したくない」からといって利用者を止めない


砂浜の記事でも触れましたが、海水浴場ではさらに注意したいところです。


一般の利用者が画角に入るからといって、「撮影中なので少し待ってください」と長時間通行や利用を制限することは避けた方がよいでしょう。


数秒だけタイミングを待ってもらうような場面とは別に、撮影隊が広い範囲を継続して確保するのであれば、通常の一般利用とは違ってきます。


小規模撮影では、


人が途切れた瞬間に撮る

画角を変える

混雑しにくい時間を選ぶ


などで対応できないかを先に考える方が現実的です。




海水浴客が映り込むことにも注意する


海水浴場では、通常の公園や道路以上に、周囲の人が水着姿でいる場所です。


背景に一般利用者が入る可能性が高いため、作品として公開する撮影では、必要以上に特定の人を大きく撮らない、個人が識別できる状態で主な被写体にしないなどの配慮も必要です。


特に一人の利用者を狙って撮ったように見える画角は避けた方がよいでしょう。


人の少ない時間帯を選ぶことは、撮影のしやすさだけでなく、こうした点でも有効です。




出演者が海に入るなら、撮影であることを伝えておく


砂浜から海を背景に撮るだけなら比較的単純ですが、


出演者が泳ぐ

沖へ向かって歩く

何度も海へ入る

衣装を着たまま入水する


といった撮影では、安全上の意味が変わります。


海水浴場では監視員が利用者の安全を確認しています。


演技で、


溺れているように見える

倒れている

助けを求める

長時間水面に浮いている


といった場面を撮れば、本当の事故と誤認される可能性もあります。


こうした演出がある場合は、撮影規模が小さくても事前に海水浴場の管理側へ伝えておいた方がよいでしょう。




遊泳区域の外なら自由、とは限らない


「海水浴客がいるなら、遊泳区域の外で撮ればいい」とも限りません。


遊泳区域の外側には、


船舶

水上オートバイ

漁業活動

サーフィン区域


など、別の利用がある場合があります。


また、遊泳区域外への立入りや遊泳自体が危険な場所もあります。


撮影の都合だけで遊泳区域から外へ移動するのではなく、その場所を実際に使ってよいのか確認します。




海の家を背景や撮影場所として使う場合


海水浴場では、期間限定で海の家が設置されることがあります。

砂浜に設置されていても、海の家そのものは営業施設です。


店内で撮影する

スタッフを撮る

看板を大きく映す

店舗設備を使う


場合は、海岸や海水浴場の確認とは別に、店舗側への相談が必要になります。


海の家の利用者が多数いる状態で撮影する場合も、営業への影響を考えて調整します。




海水浴場の設営・撤去期間にも注意する


「海水浴場の開設期間外なら、普通の砂浜だからいつでも撮れる」とも限りません。


開設前には、


海の家

監視施設

遊泳区域を示す設備


などの設営が行われます。


閉場後には撤去作業があります。


逗子市も、海水浴期間の前後について、海の家の設営・撤収により海岸撮影が難しい場合があると案内しています。


夏前後に撮影する場合は、開設日だけでなく、現地で設営・撤去作業が行われていないかも確認すると安心です。




オフシーズンは通常の海岸ルールに戻る


海水浴場が閉場すると、通常はその場所について海岸としての管理ルールを確認することになります。


そこで、


少人数撮影は手続不要なのか

一時使用届が必要なのか

機材を置けるのか

車両を入れられるのか


などを確認します。


例えば千葉県が管理する海岸では、自由使用を原則としつつ、テレビ撮影やドローン撮影などで一時的な仮設物を設置する場合には、一時使用届を求めています。


つまり、海水浴場が終わった=撮影に関する確認が全部なくなるわけではありません。




相談先は海岸管理者だけとは限らない


海水浴場では、


海岸管理者

市区町村

海水浴場の運営者

観光担当

海の家などの関係団体


が関係する場合があります。


実際に逗子海岸では、通常の撮影について海岸一時使用届を扱う一方、海水浴場設置期間中は海水浴場関係者との調整が必要とされています。


最初の問い合わせでは、「〇月〇日に、〇人で、この程度の撮影をしたい」と伝え、海岸側の手続だけでよいか、海水浴場として別に確認する先があるかを聞くと分かりやすいでしょう。




東京の場合


東京の海辺は、お台場海浜公園や葛西海浜公園など、海上公園として管理されている場所が多いため、他地域の一般的な海水浴場と少し事情が異なります。


例えばお台場海浜公園では、砂浜を含めて公園の撮影申請制度があり、現在の撮影許可基準では砂浜エリアの撮影可能時間も別に設定されています。


そのため東京では、「海水浴場の撮影ルール」を探すよりも、まずその海辺がどの公園・施設として管理されているのか確認する方が早いことがあります。




まとめ


海水浴場での撮影は、個人が記念写真を撮る程度なら、通常は特別な撮影申請から考える必要はありません。


一方で、出演者やスタッフを集めた計画的な撮影では、海水浴場の開設期間中かどうかを確認しておきましょう。


開設中なら、


遊泳者の安全を妨げない

一般利用者を撮影のために排除しない

海に入る演出があるなら事前に伝える

海の家などを使う場合は別に相談する


といった点が重要になります。


同じ砂浜でも、通常の海岸として使われている時期と海水浴場として運営されている時期では条件が変わります。


まず撮影日と場所を決めたら、その日に海水浴場が開設されているかを確認するところから始めると分かりやすいでしょう。



参考


※海水浴場で予定している撮影について、通常の利用の範囲なのか、事前の確認が必要なのか迷った場合は、お問い合わせからご相談ください。


関連記事|海で撮影したい


 
 

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