PR案件・提供動画で注意したい表示と権利
結論からいうと、PR案件や商品提供を受けた動画では、「誰から何を受け取っているのか」と「どこまで使ってよい素材なのか」を分けて確認することが大切です。
報酬をもらっている
商品を無料でもらった
店舗へ招待された
サービスを無償提供された
こうした場合は、通常の自主投稿とは扱いが変わることがあります。
また、
商品画像
ロゴ
音楽
出演者
店舗映像
について、企業側が使ってよいと言っている範囲も確認します。
「PR案件だから全部使っていい」わけではありません。
この記事で分かること
PR案件や提供動画では何を表示すればいいのか
無償提供でも広告扱いになることがあるのか
企業からもらったロゴや画像は自由に使えるのか
店舗やスタッフをどこまで動画に出してよいのか
音楽や他人の素材が入る場合に何を確認するのか
案件終了後も動画を残してよいのか
まず「広告であること」を隠さない
PR案件では、視聴者が「広告なのか、自主的な紹介なのか」を判断できるようにする必要があります。
たとえば、
企業から報酬を受け取っている
商品を無料提供されている
サービスを無償利用している
といった関係がある場合です。
表示方法は、#PR広告提供タイアップなどがあります。
大切なのは、視聴者が広告・宣伝であることを分かる位置と方法で表示することです。
動画の最後だけ
概要欄のかなり下
分かりにくい表現
では、伝わりにくくなります。
PR案件なら、動画冒頭や分かりやすい位置で示す方がよいでしょう。
無償提供でも「広告」になることがある
現金をもらっていなくても、
商品を無料でもらった
宿泊費を出してもらった
飲食代を負担してもらった
サービスを無料提供された
という場合があります。
このとき、
お金をもらっていないからPRではない
とは限りません。
企業から経済的な利益を受け、その商品やサービスについて投稿するなら、広告表示が必要になることがあります。
そのため、案件を受けたときに、
報酬
商品提供
招待
無料サービス
割引
など、何を受け取っているのか整理します。
企業からもらった素材なら自由に使える?
PR案件では、企業から
ロゴ
商品画像
動画素材
ブランド写真
説明資料
などを渡されることがあります。
でも、受け取った=どこでも自由に使えるとは限りません。
たとえば、
YouTube本編だけ
Instagram投稿まで
広告配信にも使用可能
一定期間だけ使用可能
といった条件が付くことがあります。
また、
画像は加工不可
ロゴの色変更禁止
トリミング禁止
といったブランドルールがある場合もあります。
素材をもらったら、何に使ってよいかを確認することが重要です。
ロゴは大きく使ってもいい?
PR案件では、企業ロゴを動画内やサムネイルに使うことがあります。
この場合は、企業側のガイドラインを確認します。
たとえば、
余白を確保する
色を変更しない
縦横比を変えない
背景と重ねない
といったルールです。
企業から正式にロゴデータをもらっている場合でも、好きな形に加工してよいとは限りません。
また、公式動画公認チャンネルのように見えるデザインにならないよう注意します。
案件動画であっても、企業そのものの公式発信と、クリエイターによるPR動画は別です。
店舗やスタッフを撮るなら、企業担当者だけで決めない
店舗PRの場合、企業担当者から
撮影OKです
と言われることがあります。
でも、実際の店舗では、
店舗責任者
施設管理者
スタッフ本人
の確認が必要になることもあります。
特に、
スタッフの顔を出す
商品説明をしてもらう
店内を広く撮る
共用部分を撮る
場合は、現場側の認識も合わせます。
企業本部がOKでも、施設側の撮影ルールが別にあることがあります。
音楽は「案件だから使える」わけではない
PR動画では、音楽の扱いも注意します。
たとえば企業から、
この曲を使ってください
と言われた場合でも、その企業が動画利用まで許可できる権利を持っているか確認します。
また、TikTokやInstagramのアプリ内音源も、
通常投稿では使える
PR投稿では使えない
という違いが出ることがあります。
特に商用利用では、通常の個人投稿とは利用条件が違うことがあります。
PR案件では、音楽も商用利用前提で確認するのが安全です。
商品の良いことだけ言わないといけない?
PR案件でも、何を言うかは契約内容によります。
企業側から、
必須表現
NG表現
商品説明
注意事項
を指定されることはあります。
ただし、
実際には使っていないのに使ったと言う
効果を確認していないのに断定する
他社商品より優れていると根拠なく言う
といった表現は避けます。
案件だからといって、事実と違うことを言ってよいわけではありません。
動画公開前に、企業側の希望と、実際に言えることを分けることが大切です。
公開前チェックはどこまで受ける?
PR案件では、企業側から
公開前に動画を確認したい
と言われることがあります。
この場合は、最初に
誰が確認するのか
何回まで修正するのか
どこまで修正依頼できるのか
公開日
確認期限
を決めておく方がよいでしょう。
たとえば、
事実誤認の修正
ブランド表記の修正
NG情報の削除
は必要でも、動画全体の演出を何度も変更となると作業量が大きくなります。
公開前確認の範囲も案件条件の一つです。
案件が終わった後も動画を残していい?
ここは意外と見落としやすいところです。
PR動画を公開した後、
案件期間が終了した
商品販売が終了した
キャンペーンが終わった
という場合があります。
そのとき、
動画をそのまま残してよいのか
非公開にするのか
説明欄だけ修正するのか
を確認します。
特に、
期間限定価格
キャンペーンコード
販売終了商品
が入っている場合は、古い情報が残ることがあります。
また、企業から提供された素材に利用期限がある場合は、案件終了後の公開にも影響します。
PR案件を受けるときに確認したいこと
案件開始時に、最低限、
報酬や提供内容
PR表示の方法
公開媒体
公開期間
使用できる素材
ロゴや画像の利用条件
音楽の扱い
撮影場所
出演者
公開前確認
修正回数
案件終了後の動画の扱い
を整理しておくと分かりやすくなります。
企業側から渡された依頼書やメールに書いてあることもあります。
書いていない部分は、公開前に確認しておいた方が安全です。
まとめ
PR案件や提供動画では、広告表示と権利処理を別々に考えることが大切です。
#PR を付けたからといって、ロゴ画像音楽店舗映像スタッフまで自由に使えるわけではありません。
逆に、素材利用の許可をもらっていても、広告であることを分かりやすく表示する必要は別にあります。
まず、
何を提供されているのか
どの媒体へ公開するのか
何を使ってよいのか
いつまで使えるのか
を整理します。
「案件だから全部OK」ではなく、広告表示と利用範囲を一つずつ確認する。
これがPR動画を作るときの基本です。
参考
※個別のPR動画や提供案件の表示・権利条件についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
