納品後の修正はどこまで頼める?
更新日:9月13日
結論からいうと、納品後にどこまで修正を頼めるかは、契約で決めた内容によります。
映画・動画制作では、
軽微な修正
誤字修正
色や音量の調整
尺変更
大幅な作り直し
別バージョン制作
を同じ「修正」と考えない方がよいです。
契約するときに、
修正は何回までか
どこまで無料か
大幅変更は追加料金か
納品後何日まで対応するか
を決めておくと分かりやすくなります。
この記事で分かること
納品後でも修正を頼めるのか
修正回数はどう数えるのか
無料修正と追加料金の境界
納品後の不具合はどう扱うのか
別バージョン制作は修正に含まれるのか
「納品したら終わり」とは限らない
たとえば編集を外注した場合、完成データを受け取った後に
名前の誤字を発見した
音が一部出ていない
字幕がずれている
色味がおかしい
ということがあります。
こうした場合に対応してもらえるかは、契約内容によります。
制作側としては、納品後に見つかった不具合の修正まで含むのかを決めておくと安心です。
修正回数は納品前だけ?
これも契約次第です。
たとえば、
修正2回まで
とだけ書いてあると、
初稿から完成までの2回なのか
納品後も含めて2回なのか
分かりにくくなります。
なので、
初稿提出後、最終納品までの修正2回を報酬に含む。
などと書く方が明確です。
「1回の修正」って何?
ここも決めておいた方がよいです。
たとえば、
1か所直すたびに1回
修正指示をまとめて送って1回
では大きく違います。
通常は、一度まとめて出した修正指示を1回とする方が分かりやすいです。
誤字や明らかなミスはどうする?
たとえば、
キャスト名の誤字
音声の欠落
指定した尺と違う
約束したデータが入っていない
などです。
これは「新しい希望」ではなく、当初の依頼内容どおりに完成していない問題です。
そのため、通常の修正回数とは別に、
制作者の責任による明らかな誤りや不具合については修正対応する。
と決めておく方法があります。
「やっぱり違う感じにしたい」は?
これは話が変わります。
たとえば納品後に、
全体の雰囲気を変えたい
色を全部変えたい
構成を作り直したい
曲を全部差し替えたい
という場合です。
最初の依頼内容どおりに納品されているなら、これは単なる修正ではなく、追加制作になることがあります。
尺を変える場合は?
たとえば、
90分版を60分版にする
映画祭用に短縮する
TV用に尺を調整する
場合です。
これは小さな修正ではなく、別編集になることがあります。
そのため、
別尺版の制作は別途見積もり
としておく方法があります。
SNS用の縦動画を作ってもらう場合は?
これも通常は別制作として考えた方が分かりやすいです。
本編を納品した後に、
15秒
30秒
60秒
縦型
のSNS動画を作るなら、元の契約に含むのか確認します。
最初から必要なら、
本編+予告編+SNS用短尺動画
までセットで依頼しておく方法があります。
納品後の修正期限は決める?
決めておくと分かりやすいです。
たとえば、
最終納品後14日以内に発見された不具合については修正対応する。
という形です。
何年も経ってから、
「ここを直してください」
と言われても、制作者側が同じ環境を維持しているとは限りません。
何年後でも修正してもらえる?
当然にはできません。
時間が経つと、
編集ソフトが変わる
フォントが使えなくなる
プラグインがなくなる
元データが削除される
制作者と連絡が取れなくなる
ことがあります。
将来の再編集が必要なら、プロジェクトファイルや元データを制作側でも持っておく方が安全です。
修正用データを残してもらう?
必要なら決めます。
たとえば、
最終納品後6か月間は編集データを保存する。
という条件を設けることもできます。
ただし、長期保存には容量や管理コストがかかります。
重要な作品なら、制作者任せにせず、制作側でもデータを保管します。
デザイナーの場合は?
ポスターやロゴなら、
日付変更
キャスト追加
映画祭ロゴ追加
SNSサイズ変更
などが後から発生します。
この場合、軽微な文字変更は〇回までなどと決める方法があります。
元データを制作側が持っていれば、別のデザイナーへ修正を頼める場合もあります。
音楽の場合は?
音楽なら、
曲尺を短くする
フェードアウト位置を変える
一部の楽器を下げる
ミックスを変更する
ことがあります。
納品後にどこまで修正対応してもらえるか、最初に決めます。
ステムデータがあれば、制作側で後から調整しやすくなります。
脚本の場合は?
脚本でも、
セリフ修正
シーン削除
撮影場所変更
登場人物変更
が起こります。
決定稿後に大幅な改稿を頼む場合は、追加料金になることがあります。
そのため、決定稿までの修正回数と、それ以降の改稿を分けておくと分かりやすいです。
修正指示はまとめて出す
制作側も、修正の出し方を工夫すると進みやすくなります。
たとえば、
1回目「ここ直してください」
翌日「あとここも」
さらに翌日「やっぱりこれも」
と細かく出すと、回数の認識がずれます。
できるだけ、一度確認して、修正点をまとめて送る方が効率的です。
契約ではどう書けばいい?
たとえば、
修正は初稿提出後2回まで報酬に含む。修正指示は各回まとめて提示するものとする。当初の依頼内容を超える大幅な変更、別尺版その他新たな制作については別途見積もりとする。制作者の責任による明らかな誤りについては、修正回数に含めず対応する。
という形です。
結局、納品後の修正はどう決めればいい?
1.修正回数を決める
何回まで料金に含むか決めます。
2.1回の数え方を決める
まとめて1回とするか明確にします。
3.不具合と追加要望を分ける
制作者側のミスと、制作側の方向変更は別です。
4.別バージョンは別制作にする
SNS用、短縮版などです。
5.修正期限を決める
納品後いつまで対応するか決めます。
まとめ
納品後の修正については、
修正回数
修正の数え方
無料修正の範囲
明らかな不具合
大幅変更
別尺版
SNS版
修正対応期間
データ保存期間
を決めておくと分かりやすくなります。
特に重要なのは、「修正」と「新しい制作」を分けることです。
最初の依頼どおりに直す作業なのか、完成後に新しい希望を追加しているのかで、扱いは変わります。
制作側も制作者側も、どこまでが最初の料金に含まれるかを先に決めておくと、納品後のやり取りがかなり楽になります。
参考
※映画・動画制作で納品後の修正回数や追加料金の条件について確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。
