ロケ地のキャンセル料は誰が負担する?
結論からいうと、ロケ地への支払いと、制作内部で最終的に誰が負担するかは分けて考えるのが基本です。
ロケ地との契約相手が制作会社なら、まず制作会社がキャンセル料を支払うことがあります。
そのうえで、
制作側の判断で中止したのか
出演者やスタッフの事情なのか
雨や台風などの不可抗力なのか
誰かの重大なミスが原因なのか
を見て、内部での負担を整理します。
この記事で分かること
ロケ地のキャンセル料は誰が払うのか
出演者やスタッフが原因の場合はどう考えるのか
共同制作ではどう精算すればいいのか
まず見るのは、ロケ地との契約
最初に確認するのは、
ロケ地使用契約
利用規約
申込書
見積書
です。
そこに、
何日前からキャンセル料が発生するか
日程変更でも料金がかかるか
雨天延期は別扱いか
予備日へ振替できるか
などが書かれていることがあります。
たとえば主演俳優の体調不良で撮影中止になったとしても、ロケ地側から見れば、契約相手は制作会社かもしれません。
その場合、「出演者の都合だから、出演者に直接請求してください」とはならず、まず制作会社がロケ地との契約に従って対応することになります。
原因によって内部での負担は変わる
ロケ地への支払いを済ませたあと、制作側内部で誰が負担するかを考えます。
たとえば、監督判断で撮影を中止した場合。
これは通常の制作判断なので、制作費として処理することがあります。
主演の急病なら、本人にも避けられない事情なので、制作リスクとして制作側で負担することもあります。
一方で、
無断欠席
正当な理由のない直前キャンセル
必要な申請を忘れた
予約日を間違えた
など、明確な契約違反や重大なミスが原因なら、その人の責任を検討することがあります。
ただし、「この人のせいで中止になった=必ず全額その人負担」ではありません。
契約内容や実際の事情を見て判断します。
雨や台風ならどうする?
雨天の場合は、ロケ地側のルールによります。
無料で予備日に振替
一部キャンセル料
通常どおり全額
予備日も別料金
など、施設ごとに違います。
そのため、「雨だから誰の責任でもない=無料」とは限りません。
台風や地震、交通機関の大規模停止などは、通常の雨天延期とは別に不可抗力として扱うことがあります。
この場合も、
キャンセル料なし
実費のみ負担
日程変更で対応
など、契約によって変わります。
共同制作では「制作費」として処理することもある
共同制作では、
監督
プロデューサー
制作会社
出資者
など複数人が関わります。
通常の制作過程で発生したキャンセル料なら、作品の制作費として処理する方法があります。
一方で、誰かの故意や重大な過失で損害が発生した場合は、その人に負担を求めるルールを設けることもできます。
たとえば、
通常の制作過程で発生したキャンセル料その他の費用は、本作品の制作費として処理する。
ただし、共同制作者の故意または重大な過失によって生じた損害については、当該共同制作者が負担する。
と分けておく方法があります。
こうしておけば、普通の制作トラブルまで毎回「誰の責任か」で揉めにくくなります。
実際にはどう決めておけばいい?
撮影前に、少なくとも次の点を整理しておくと安心です。
ロケ地のキャンセル規定
雨天延期の扱い
予備日の料金
制作側都合の中止
出演者・スタッフ都合の場合
重大な契約違反があった場合
共同制作での内部精算方法
実務では、まずロケ地との契約どおりに処理し、そのあと制作内部で負担を整理するという順番が分かりやすいです。
ロケ地側との支払いを、内部の責任問題が解決するまで止めておく必要はありません。
まとめ
ロケ地のキャンセル料は、
ロケ地に対して誰が支払うか
と、
最終的に誰が負担するか
を分けて考えます。
制作会社がロケ地と契約しているなら、まず制作会社が対応します。
そのうえで、
通常の制作判断
出演者やスタッフの事情
雨や台風などの不可抗力
故意や重大な過失
を見ながら、内部で精算します。
大切なのは、中止の原因だけを見て、その人に全部負担させると即断しないことです。
ロケ地との契約と、制作内部の契約。
この2つを分けて考えると整理しやすくなります。
参考
※個別のロケ地使用契約やキャンセル料の負担についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
