撮影が中止になったらキャンセル料は払う?
更新日:9月13日
結論からいうと、撮影が中止になったからといって、必ずキャンセル料が発生するわけでも、逆に何も払わなくてよいわけでもありません。
誰との契約なのか
何日前に中止したのか
すでに相手がどこまで準備していたのか
雨や災害など、誰の責任でもない事情なのか
このあたりを見て判断します。
この記事で分かること
撮影中止でキャンセル料が発生する考え方
出演者・スタッフ・ロケ地では何が違うのか
契約では何を決めておけばいいのか
まず考えたいのは「撮影しなかった=0円」ではないこと
撮影が実施されなかったとしても、相手はその日のために準備していることがあります。
出演者なら、その日を空けて別の仕事を断っているかもしれません。
スタッフなら、機材を準備したり、打ち合わせやロケハンを済ませていることがあります。
ロケ地なら、他の予約を断ったり、撮影のために営業時間を調整している場合もあります。
そのため、「撮影していないから報酬も使用料も0円」とは限りません。
一方で、かなり前に中止が決まり、相手にもほとんど負担が出ていないなら、キャンセル料を取らない契約もあります。
結局は、相手が撮影のためにどれだけ予定や費用を確保していたかが一つの基準になります。
出演者・スタッフ・ロケ地では扱いが違う
たとえば出演者の場合、
撮影日の1週間前なら無料
前日なら出演料の50%
当日なら100%
というように、日数に応じて決めることがあります。
スタッフも同じように、その日を撮影のために確保しているので、直前の中止では一定の報酬を支払う形があります。
ただし、すでにロケハンや事前打ち合わせをしているなら、撮影本番が中止になっても、その作業分までなかったことにはなりません。
ロケ地の場合は、さらに施設側の利用規約があります。
「7日前からキャンセル料発生」
「雨天でも通常キャンセル扱い」
「予備日に振り替えるなら無料」
など、施設ごとに条件が違います。
つまり、同じ撮影の中止でも、出演者・スタッフ・ロケ地に全部同じルールを当てる必要はありません。
雨や体調不良ならキャンセル料はなくなる?
ここも、理由だけでは決まりません。
たとえば主演俳優が発熱して撮影できなくなったとしても、ロケ地やスタッフには責任がありません。
そのため、「本人の体調不良だから、全員無料キャンセル」とはならないことがあります。
雨の場合も同じです。
屋外撮影では雨天延期をあらかじめ決めておけば、予備日に振り替えられることがあります。
でも何も決めていなければ、ロケ地側では通常のキャンセルとして扱われるかもしれません。
一方、
台風
地震
大雪
交通機関の大規模停止
など、撮影そのものが難しい事情については、通常のキャンセルとは別に「不可抗力」として扱うことがあります。
その場合でも、すでに発生した交通費や機材費などの実費だけは精算する、という決め方もできます。
実際には何を決めておけばいい?
撮影前に、少なくとも次の点を決めておくと整理しやすくなります。
何日前からキャンセル料が発生するか
前日・当日は何%払うか
雨天延期は通常キャンセルと分けるか
予備日に振り替えられるか
すでに発生した実費は誰が負担するか
事前作業分の報酬はどうするか
たとえば、
撮影日の7日前から4日前までの中止は報酬の30%、3日前から前日までは50%、当日は100%をキャンセル料とする。
と決める方法があります。
雨天については、
雨天その他撮影が困難な事情がある場合は予備日に変更し、支払済みの報酬は予備日の報酬に充当する。
と分けておくこともできます。
数字は一律に決まっているものではありません。
大切なのは、中止になってから金額を決めるのではなく、撮影前に基準を作っておくことです。
まとめ
撮影が中止になったときのキャンセル料は、
誰との契約なのか
何日前の中止なのか
どこまで準備が進んでいたのか
雨や災害などの事情なのか
実費がすでに発生しているのか
を見て考えます。
撮影がなかったから0円、と単純には決まりません。
逆に、中止なら必ず全額支払うわけでもありません。
出演者・スタッフ・ロケ地ごとに、中止・延期の条件を先に決めておく。
これが一番トラブルを減らしやすい方法です。
参考
※個別の契約についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
