編集を外注した|完成した映像の権利はどうなる?
結論からいうと、編集費を払っただけで、完成映像や編集データを何にでも自由に使えるとは限りません。
確認したいのは、
完成映像をどこで使えるか
プロジェクトデータをもらえるか
別の編集者に再編集を頼めるか
テロップや音源などの素材をそのまま使えるか
です。
つまり、「編集を頼んだ」ことと「編集後のデータを自由に扱える」ことは別です。
この記事で分かること
編集費を払えば完成映像を自由に使えるのか
プロジェクトデータももらえるのか
別の編集者に引き継いでよいのか
テロップや音源の権利はどうなるのか
編集を外注するとき何を確認すればよいのか
完成映像を使える範囲は確認する
たとえば、映画や動画の編集を外注して完成版を受け取った場合。
その映像を、
映画祭
劇場上映
YouTube
SNS
配信
広告
などで使えるかは、契約内容によります。
そのため、「完成版を納品してもらったから、どこでも自由に使える」とは考えない方が安全です。
プロジェクトデータは別
完成したMP4やMOVを受け取っても、
Premiere Pro
DaVinci Resolve
After Effects
などのプロジェクトデータまで納品されるとは限りません。
後から、
尺を短くする
字幕を追加する
海外版を作る
縦型動画にする
可能性があるなら、プロジェクトデータも必要かどうかを最初に決めておくとよいでしょう。
別の編集者に渡してもいい?
これも確認しておきたいところです。
たとえば、
「最初の編集者とはスケジュールが合わなくなったので、別の人に続きを頼みたい」
ということがあります。
その場合、
元のプロジェクトデータを第三者へ渡してよいか
再編集してよいか
を確認します。
テロップやモーショングラフィックスは?
編集者が、
オリジナルのテロップ
タイトルアニメーション
モーショングラフィックス
などを作っている場合があります。
これらも、完成映像の中に入っているからといって、別作品へ自由に流用できるとは限りません。
その作品の中で使うのか、素材として別にも使いたいのかを分けて考えます。
BGMや効果音も確認する
編集者に、「合うBGMを入れておいて」と任せることがあります。
この場合、使われている、
BGM
効果音
ストック素材
フォント
などに利用条件が付いていることがあります。
たとえば、
YouTubeはOK
広告利用は不可
海外配信は別条件
ということもあります。
そのため、編集者が追加した素材の利用条件も確認します。
編集者の著作権はどうなる?
編集作業に独自の創作性がある場合、編集者の表現について著作権が関係することがあります。
ただし、この記事で一番大切なのは細かな法律論より、
完成後に制作側が必要な使い方をできる状態にしておくこと
です。
そのため、著作権そのものを譲ってもらうのか、必要な範囲の利用許諾をもらうのかを、契約で整理します。
編集を外注するとき何を確認すればいい?
最低限、
完成映像をどこで使えるか
プロジェクトデータを納品してもらえるか
再編集してよいか
別の編集者へ引き継げるか
BGMやフォントなどの利用条件
SNS・配信・広告でも使えるか
を確認します。
依頼時の確認例
完成映像は、映画祭、劇場上映、配信、SNS、公式Webサイト等で利用する予定です。また、今後、字幕版や短尺版、縦型動画等への再編集を行う可能性があります。プロジェクトデータの納品可否、第三者への引継ぎ、再編集の可否、使用する音源・フォント等のライセンス条件についても事前に確認させてください。
結局、編集を外注するときはどうすればいい?
編集を頼むときは、最初に編集者へ次のように伝えておきます。
この映像は、映画祭、劇場上映、配信、SNSなどで公開する予定です。完成後に字幕追加、尺変更、縦型動画への編集などを行う可能性があります。そのため、再編集と別の編集者への引継ぎができる形にしてください。また、Premiere ProやDaVinci Resolveなどのプロジェクトデータも納品してください。BGM・効果音・フォント・テンプレートなど外部素材を使用する場合は、使用した素材と利用条件が分かるようにしてください。
これを決めておけば、完成後に、
「この動画、別の人に直してもらっていいの?」
「このBGM、配信でも使えるの?」
「プロジェクトデータはもらえないの?」
と慌てることが減ります。
特に長編映画や今後別バージョンを作る予定がある作品では、完成動画だけでなく、プロジェクトデータまで受け取っておくのがおすすめです。
まとめ
編集を外注した場合、編集費を払っただけで完成映像や編集データを自由に扱えるとは限りません。
完成映像の利用範囲を確認する
プロジェクトデータは別に考える
再編集できるか確認する
別編集者への引継ぎを確認する
BGMやフォントなどの利用条件を見る
SNS・配信・広告利用も想定する
という整理になります。
「完成動画をもらう」だけでなく、「完成後に誰が、どう直して、どこで使えるのか」まで決める。
ここが編集を外注するときの一番大切なポイントです。
参考
※映像編集を外注した際の利用範囲、プロジェクトデータ、再編集などについて確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。
