秘密保持義務はいつまで続ける?
結論からいうと、秘密保持義務の期間は、すべての情報について同じにする必要はありません。
映画制作では、
キャスト情報
公開日
ロケ地
未公開映像
契約条件
個人情報
など、情報ごとに性質が違います。
そのため、
「公式発表まで」で足りる情報
と、
契約終了後も一定期間守る情報
を分けて考えると整理しやすくなります。
この記事で分かること
秘密保持義務の期間はどう決めるのか
公開後も守る情報はあるのか
契約終了後の扱いをどう書けばいいのか
まず「いつまで秘密である必要があるか」を考える
たとえばキャスト情報なら、公式発表された後まで秘密にする必要はないことがあります。
公開日も、制作側が正式発表した後なら、出演者が告知してよい場合があります。
一方で、
出演料
制作費
個人情報
未公開の契約条件
制作会社の内部資料
などは、作品が公開された後も秘密にしたいことがあります。
つまり、作品公開日=すべての秘密保持義務が終わる日ではありません。
情報解禁まででよいもの
映画制作では、
出演情報
作品タイトル
公開日
配信先
キービジュアル
など、公式発表によって秘密でなくなる情報があります。
この場合は、
制作会社が公表した時点で秘密情報から除外する。
と決める方法があります。
こうしておけば、公開済みの情報までずっと秘密扱いする必要がありません。
公開後も守りたいもの
一方で、
契約金額
制作会社の内部情報
個人情報
未公表の制作資料
などは、作品公開後も守ることがあります。
そのため、
契約終了後3年間
契約終了後5年間
など、一定期間を決める方法があります。
何年が正解という一律の基準があるわけではありません。
情報の重要性や、どれくらいで価値がなくなるかを見て決めます。
「永久に秘密」は必要?
情報によっては、長期間守りたいものもあります。
ただし、何でも一律に
永久に秘密とする。
としてしまうと、契約として重くなります。
そのため、
情報解禁まで
契約終了後○年間
公開されるまで
など、情報ごとに分ける方が使いやすいことがあります。
特に、公式発表される予定の情報まで永久秘密にする必要はありません。
NDAが終われば自由に話していい?
契約期間が終わっても、秘密保持条項だけ一定期間残すことがあります。
たとえば、
本契約終了後も3年間、秘密保持義務は存続する。
という形です。
これを決めておかないと、契約終了と同時に秘密保持義務まで終わったのか分かりにくくなることがあります。
実際にはどう決めておけばいい?
秘密保持期間を決めるときは、
公式発表される情報か
公開後も秘密にしたい情報か
契約終了後どれくらい守る必要があるか
を分けます。
たとえば、
本作品に関する未公開情報については、制作会社が公表するまで秘密として扱う。
さらに、
契約条件、個人情報その他公開後も秘密性を有する情報については、本契約終了後3年間、秘密保持義務を負う。
という形があります。
こうすれば、情報解禁型の情報と、長く守る情報を分けられます。
まとめ
秘密保持義務の期間は、
公式発表まで
作品公開まで
契約終了後〇年間
など、情報の性質に応じて決めます。
特に大切なのは、すべての情報を同じ期間で縛らないことです。
キャスト情報なら公式発表まで
契約条件や個人情報なら、その後も一定期間
このように分けると、実際の映画制作に合った秘密保持ルールを作りやすくなります。
参考
※個別のNDA(秘密保持契約)や秘密保持期間の定め方についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
