未公開映画の内容をSNSに投稿されたら?
結論からいうと、まず投稿内容を確認し、削除依頼が必要か、契約違反に当たるかを整理します。
たとえば、
未公開のキャスト情報
撮影現場の写真
ストーリーの内容
公開前の映像
ロケ地情報
公開日や配信情報
などです。
何が投稿されたかによって対応は変わります。
感情的に責める前に、その情報が本当に未公開だったのか、投稿を禁止する約束があったのかを確認することが大切です。
この記事で分かること
未公開情報をSNS投稿されたときの考え方
削除を求める前に何を確認するか
契約では何を決めておけばいいのか
まず確認するのは「何が公開されたか」
同じSNS投稿でも、内容によって重要度は違います。
たとえば、「今日映画の撮影でした」という程度なら、大きな問題にならないこともあります。
一方で、
未発表の主演俳優が写っている
脚本の重要部分が見える
公開前の本編映像が載っている
映画祭応募前なのに作品内容が公開されている
となると、影響が大きくなることがあります。
まず、投稿された情報と、その情報が未公開だったかを確認します。
契約でSNS投稿を禁止していたか
出演契約やスタッフとの契約に、
未公開情報を第三者へ出さない
撮影現場の写真を無断投稿しない
情報解禁日までは公表しない
といった条項があれば、契約違反として整理しやすくなります。
一方、何も決めていなかった場合は、「普通は投稿しないはず」だけでは話が難しくなることがあります。
そのため、公開前情報を守りたいなら、SNS投稿についても具体的に決めておく方が安全です。
投稿されたら、まず削除を求める
未公開情報が出てしまった場合は、まず本人へ削除を依頼します。
たとえば、
この内容はまだ公開前の情報なので、投稿を削除してください。
と伝えます。
必要なら、
スクリーンショットを保存する
投稿日時を記録する
投稿URLを控える
など、削除前に記録を残しておくこともあります。
特に、後で契約違反の確認が必要になる可能性がある場合は重要です。
一度削除しても、完全には消えないことがある
SNSでは、投稿を削除しても、
スクリーンショット
引用投稿
転載
保存
されている可能性があります。
そのため、未公開情報は、公開された後に回収するより、最初から投稿しないルールを共有する方が現実的です。
実際に損害が出た場合は?
たとえば投稿によって、
映画祭応募に影響した
配給先との発表予定が崩れた
キャスト発表前の契約に影響した
など、具体的な損害が出ることがあります。
この場合は、契約内容や投稿の経緯を確認します。
ただし、
SNS投稿があった=必ず高額な損害賠償を請求できる
というわけではありません。
実際の影響や契約内容を見て判断します。
実際にはどう決めておけばいい?
契約では、次の点を決めておくと分かりやすくなります。
未公開情報の範囲
撮影現場の写真投稿
本編・予告編の投稿
キャスト情報
ロケ地情報
情報解禁日
制作側の承諾が必要な投稿
たとえば、
本作品に関する未公開のキャスト、撮影内容、脚本、映像、撮影場所その他公表前の情報を、制作会社の承諾なくSNSその他の方法で公開しない。
とする方法があります。
さらに、
制作会社が公表した情報については、この限りではない。
とすれば、公式発表後まで投稿禁止にする必要はありません。
まとめ
未公開映画の内容をSNSに投稿されたら、
何が投稿されたか
本当に未公開情報だったか
契約で投稿を制限していたか
どんな影響が出たか
を確認します。
必要なら、まず本人へ削除を求めます。
ただし、SNSは一度公開されると完全に回収できないことがあります。
そのため、最も重要なのは、投稿された後に対応することより、撮影前に「何を投稿してはいけないか」を具体的に決めておくことです。
参考
※個別の秘密保持契約や未公開情報のSNS投稿についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
