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無料・低料金で撮影場所を借りる――知人・店舗・空室などもロケ地になる

9月1日
読了時間: 9分

更新日:9月6日


学生映画や自主制作、少人数のMV・YouTubeなどでは、1時間数万円のロケ地を何か所も借りるのは現実的ではないことがあります。


そんなときは、撮影用ロケ地だけでなく、


知人の店舗

友人の会社

大家が所有する空室

母校や所属している施設

普段利用している貸室


など、もともと関係のある場所へ正式に撮影協力をお願いする方法もあります。


また、無料にこだわらず、数時間だけ借りられる会議室や地域施設など、通常の利用料が比較的低い場所を作品用に使えるか確認する方法もあります。


大切なのは、安く撮るために無断で場所を使うことではありません。


低予算撮影では、「撮影料の安いロケ地」だけでなく、「協力をお願いできる場所」と「別の用途の場所を撮影に使えないか」まで候補を広げます。



この記事でわかること

  • 小規模制作で無料・低料金の撮影場所を探す方法

  • 知人の店舗や会社へ撮影協力をお願いできる場合

  • 大家の空室や使っていない部屋を候補にする方法

  • 母校や所属施設へ相談するときの考え方

  • 公共施設や貸室を低料金で使える場合

  • 無料で借りる場合でも確認しておきたいこと

  • お礼や実費負担をどう考えるか

  • 「無料だけど撮りにくい場所」を避けるポイント




まず「撮影用ロケ地」だけで探さない


ロケ地を検索すると、撮影スタジオやロケーション施設がたくさん出てきます。


設備が整っていて撮影しやすい反面、


1時間数万円

最低利用時間あり

立会料別

延長料金あり


という場所も珍しくありません。


東京ロケーションボックスにも、店舗、住宅、オフィス、学校、医療施設など多くのロケ地が掲載されていますが、掲載施設の料金はそれぞれ異なります。


1時間1万円台の場所もあれば、数万円以上の場所もあります。


低予算制作なら、最初からこうした撮影専用施設だけに候補を絞らなくても構いません。


まず、自分たちが正式に使用の相談をできる場所はないかを考えてみます。




知人の店舗は有力な候補になる


飲食店、美容室、バー、雑貨店などのシーンなら、知人の店へ撮影協力をお願いできることがあります。


例えば、


定休日

営業時間前

営業時間後


なら、通常営業への影響を減らせます。


スタッフ3人、出演者2人、カメラ1台程度で、「定休日の午前中に2時間だけ撮りたい」という撮影なら、大掛かりな商業撮影とは条件がかなり違います。


ただし、知人の店だから無料で当然ということではありません。


店を開けてもらうための人件費や光熱費がかかったり、撮影時間中は別の仕事ができなかったりします。


まず撮影内容を説明して、


無料で協力してもらえるのか

場所代が必要なのか

実費だけ負担するのか


を相談します。




友人の会社なら「オフィス」を作れることもある


会社のシーンも、必ずオフィススタジオを借りなければならないわけではありません。


知人や友人が経営している会社で撮影協力を得られれば、


会議室

執務室

受付

給湯室


などを撮れる可能性があります。


ただし、賃貸オフィスの場合は注意が必要です。


会社側が使っている室内は撮影できても、


エントランス

共用廊下

エレベーター

駐車場


などはビルオーナーや管理会社が管理している場合があります。


「友人の会社がOKと言った=ビル全体を使える」ではありません。


小規模撮影なら、まず会社の専有部分だけで必要な画を作れないか考えるのも一つの方法です。




大家や知人が持っている空室も探してみる


低予算撮影で意外と使いやすいのが、現在使われていない部屋です。


例えば、


空きテナント

空きオフィス

空室のマンション

使っていない倉庫

引渡し前の部屋


などです。


大家や不動産関係者に知り合いがいるなら、撮影可能な空室がないか聞いてみる方法があります。


空室は、人が生活したり営業したりしている場所より、


家具を動かしやすい

撮影中の人の出入りが少ない

美術を作り込みやすい


という利点があります。


普通の空室でも、


デスクを置く

会社名を付ける

掲示物を作る


だけでオフィスになることがあります。


ベッドやカーテン、小道具を入れれば、別の部屋として使えることもあります。


ただし、所有者の了承だけでなく、管理会社や建物の利用規則を確認した方がよい場合もあります。




母校や普段関わっている施設へ相談する方法もある


学校のシーンなら、自分やスタッフの母校へ相談する方法もあります。


もちろん、卒業生だから自由に撮れるわけではありません。


現役の学校では、


授業

生徒の安全

個人情報

校内への立入り


などの問題があります。


それでも、まったく関係のない学校へ突然依頼するより、


卒業生である

教員とつながりがある

学校側が自主制作活動を理解している


といった関係があれば、相談の入口を作れることがあります。


同じことは、


劇団の稽古場

地域団体の施設

大学のサークル施設

普段利用している会館


などにもいえます。


「無料で使わせてもらえる場所」ではなく、「正式に協力を相談できる関係のある場所」として考えます。




公共施設や貸会議室も候補になる


会議室、集会室、和室などは、撮影スタジオより低い料金で借りられる場合があります。


特に、


会社の会議室

役所の相談室

面接室

控室

サークルの部屋


などのシーンなら、普通の貸室でも成立することがあります。


ただし、通常料金で借りられるからといって、その料金のまま作品撮影できるとは限りません。


施設によっては、


撮影利用不可

営利利用は料金区分が違う

撮影には別の申請が必要


といったルールがあります。


公共施設なら、まず施設の公式サイトで利用目的や予約方法を確認し、映像作品の撮影に使ってよいか分からなければ施設へ確認します。


「会議室が3時間空いているから予約して、そのまま映画を撮る」という使い方は避けた方がよいでしょう。


施設職員が見回っている場合も多く、施設利用ができなくなる場合もあります。




無料で借りても、完全に0円とは限らない


場所代を無料にしてもらえても、撮影によって相手に費用が発生することがあります。


例えば、


電気代

清掃費

スタッフの立会い

駐車料金

鍵の受渡し

営業時間外の対応


などです。


飲食店なら、本来営業できた時間を撮影に使う場合もあります。


そのため、「場所代は無料で」という話になっても、撮影側で負担すべき実費がないか確認します。


低予算だからこそ、最初に費用の範囲を決めておいた方が後で揉めません。




お金以外のお礼を約束するなら、実際にできることだけ


撮影協力をお願いすると、


エンドクレジットへ店名を掲載する

SNSで紹介する

完成作品を渡す


といった形でお礼をすることがあります。


これは双方が納得していれば構いません。


ただし、「絶対宣伝になります」「有名になります」「何万人も見ます」など、実現するか分からないことを交換条件にしない方がよいでしょう。


自主制作映画なら、


撮影協力としてクレジットを掲載する

完成後に作品を送る


など、確実にできることを伝える方が分かりやすくなります。




「無料だけど撮れない場所」は安くない


無料で借りられる場所が見つかると、それだけで決めたくなります。


でも、


道路の音が大きい

店内の冷蔵庫を止められない

一般客が通り続ける

日中しか借りられない

家具を一切動かせない

機材車を置けない


という場所では、撮影に時間がかかることがあります。


スタッフや出演者の拘束が長くなれば、結果として別の費用が増えることもあります。


逆に、数千円、1万円程度余計に払っても、


音が静か

家具を動かせる

準備時間が取れる

駐車できる


場所の方が、短時間で撮影できることがあります。


ロケ地は「場所代が一番安いところ」ではなく、「撮影全体を安く終えられるところ」で考えます。




無料で貸してもらえるほど、条件はきちんと決める


知人や友人から場所を借りる場合、契約書まで作らず口頭で進むこともあるでしょう。


それでも最低限、


撮影日

使用時間

使う場所

スタッフ・出演者数

持ち込む機材

家具を動かすか

作品の公開範囲

原状回復

費用負担


は確認しておいた方がよいでしょう。


特に、


壁へ物を貼る

大型の家具を動かす

火や水を使う

血糊など汚れる可能性のあるものを使う


場合は、事前に具体的に伝えます。


無料だから条件確認まで曖昧にしてよいわけではありません。


むしろ知人との関係を壊さないためにも、何をするのかは先に共有しておいた方が安全です。




撮影場所を借りるときの探し方


低予算なら、次の順番で候補を広げると探しやすくなります。


1 自分たちが使える場所を洗い出す

自宅、事務所、稽古場など、正式に撮影できる場所がないか確認します。


2 協力をお願いできる人を考える

知人の店舗、会社、大家、母校などです。


3 普通の貸室も探す

会議室、ホール、レンタルスペースなどが作品に使えないか確認します。


4 別の場所に見立てられないか考える

普通の会議室を会社、空室を診察室などにできる場合があります。


5 撮影用ロケ地も比較する

条件や料金が合えば、短時間だけ正式なロケ地を使う方法もあります。


一つの探し方だけに絞らず、「持っている場所」「借りられる場所」「撮影用の場所」を一緒に比較するのがポイントです。




まとめ


無料・低料金で撮影場所を探すなら、撮影スタジオやロケ施設だけを見る必要はありません。


知人の店舗

友人の会社

大家の空室

母校

普段利用している施設

公共施設や貸室


など、正式に撮影協力を相談できる場所もロケ候補になります。


ただし、


知人だから無断で使う

普通の貸室だから撮影目的を伝えない

無料だから相手の負担を考えない


ということではありません。


低予算撮影では、「無料の場所を探す」より、「こちらの撮影規模なら協力してもらえる場所を探す」方が現実的です。


スタッフ2〜5人、カメラ1台程度なら、その規模を具体的に伝えたうえで相談することで、撮影用施設以外にも候補を広げられることがあります。




参考


※撮影場所の管理者や必要な手続が分からない場合は、お問い合わせからご相談ください。


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