ライブ配信は通常の動画撮影と何が違う?
結論からいうと、ライブ配信は、通常の動画撮影よりも「あとで直せない」ことが一番大きな違いです。
通常動画なら、
通行人の顔をぼかす
店内BGMを消す
余計な発言をカットする
映してはいけないものを削る
といった編集ができます。
ライブ配信では、それができません。
そのため、撮影場所や人の映り込み、音楽、個人情報などを、配信前の段階でかなり意識しておく必要があります。
この記事で分かること
ライブ配信と通常撮影では何が違うのか
人や音楽が映り込んだとき、なぜライブの方が難しいのか
店舗・施設・駅などではライブ配信をどう考えるのか
コメントや視聴者参加で起こりやすい問題
配信前に確認しておきたいポイント
ライブ配信は「公開しながら撮っている」
通常の動画撮影では、
撮影
編集
確認
公開
という順番があります。
一方、ライブ配信では、撮影と公開がほぼ同時です。
たとえば配信中に、
通行人の顔が大きく入る
スタッフの名前が聞こえる
店内BGMがはっきり流れる
住所が書かれた書類が映る
ということが起きても、その瞬間にはすでに視聴者へ届いています。
あとからアーカイブを削除しても、配信中に見られた事実までは戻せません。
スクリーンショットや画面録画をされる可能性もあります。
だからライブ配信では、編集で直す前提ではなく、最初から映さない・聞かせない前提で考える必要があります。
人・音・場所は通常動画より慎重に見る
ライブ配信では、特に次の3つが事故になりやすいです。
人
通行人
店員
お客さん
同行者
が突然画面に入ることがあります。
通常動画ならモザイクを入れられますが、ライブではそのまま公開されます。
そのため、人通りの多い場所でカメラを振り回す配信は注意が必要です。
音
店内BGM
周囲の会話
呼び出しアナウンス
出演者が不用意に話した内容
なども、そのまま配信されます。
特にBGMは、通常動画なら差し替えできますが、ライブではその場で止めるしかありません。
場所
店舗や施設では、
撮影は認める
写真投稿も認める
でもライブ配信は認めない
というルールがあることがあります。
そのため、
撮影OKですか?
だけでなく、
ライブ配信しても大丈夫ですか?
まで分けて確認した方がいいです。
駅や施設では「動画撮影OK=ライブOK」とは限らない
ここは特に注意が必要です。
たとえば東京メトロは、個人によるライブ配信等について、目的を問わず断ると案内しています。
つまり、普通の動画撮影なら一定条件で可能でも、ライブ配信は別扱いということがあります。
店舗や商業施設でも同じです。
店内撮影OK
SNS投稿OK
だからといって、ライブ配信まで当然に含まれるとは限りません。
ライブでは、
他のお客さんがリアルタイムで映る
店内の状況がそのまま外へ出る
店員の会話が編集なしで流れる
という違いがあります。
そのため、管理者側が通常撮影より慎重になるのは自然です。
コメント欄があることで、通常動画にはない問題も出る
ライブ配信では、視聴者のコメントによって配信内容が変わることがあります。
たとえば、
その人を映して!
店員さんに聞いてみて!
もっと店の中を見せて!
というコメントに反応して、予定していなかった場所や人を撮ることがあります。
これが意外と危ないところです。
配信者本人が最初は問題のない場所だけ撮るつもりでも、コメントに引っ張られて撮影範囲が広がることがあります。
また、
視聴者から個人情報を書き込まれる
第三者への中傷コメントが流れる
出演者がコメントに反応して不用意な発言をする
ということもあります。
そのためライブでは、カメラだけでなくコメント欄の管理も必要です。
可能なら「コメント欄を管理する人(モデレーター)を置く」「NGワードを設定する」「コメントを拾いすぎない」といった対策も考えます。
PR案件のライブ配信は、通常動画より打ち合わせが重要
商品紹介や店舗PRをライブで行う場合は、さらに注意が必要です。
通常動画なら、
企業側が公開前に確認する
NG表現を削る
商品説明を修正する
といったことができます。
ライブでは、それができません。
そのため事前に、
言ってよい表現
言ってはいけない表現
見せてよい場所
見せてはいけない資料
商品名・価格・キャンペーン情報
コメントへの回答範囲
などを決めておく方が安全です。
特にキャンペーン情報や未公開情報は、配信中に一度出てしまうと取り消せません。
また、PR案件なら広告であることの表示も別に考えます。
アーカイブを残すなら「ライブ後」も確認する
ライブ配信が終わった後、その映像をアーカイブとして残すことがあります。
この場合、「ライブ中には問題に気づかなかった」としても後から見たら、
人の顔
店内BGM
名札
個人情報
映してはいけない場所
が入っていた、ということがあります。
その場合は、アーカイブをそのまま残すのではなく、
非公開にする
編集できる範囲で修正する
該当部分を削除する
という対応を考えます。
つまり、ライブが終わったら終わりではなく、アーカイブ確認までが一つの作業です。
実際には配信前に何を確認する?
ライブ配信をするなら、最低限、
この場所でライブ配信してよいか
他の人が入り込まない画角になっているか
BGMや周囲の会話が入らないか
名前・住所・画面など個人情報が映らないか
出演者がライブ公開まで理解しているか
PR案件なら広告表示とNG事項を確認したか
コメント管理をどうするか
アーカイブを残すか
を確認しておくと分かりやすいです。
店舗や施設へ確認する場合も、
YouTubeでライブ配信を予定しています。出演者1名、配信者1名で、スマートフォンを使用します。店内の一部と商品を映したいのですが、ライブ配信は可能でしょうか。
くらい具体的に伝えます。
「動画撮影」とだけ言わないことが大切です。
まとめ
ライブ配信は、通常の動画撮影と比べて、あとで直せないという一点が大きな違いです。
そのため、
人の映り込み
BGM
個人情報
施設ルール
出演者の発言
コメント欄
を、公開前ではなく配信前に考えます。
特に、「動画撮影OKだからライブもOK」とは限りません。
場所によっては、通常撮影とライブ配信を明確に分けています。
ライブ配信では、編集技術よりも、最初から事故が起きにくい環境を作ることの方が重要です。
参考
※個別のライブ配信や撮影条件についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
