YouTubeの動画・画像を自分の動画に使っていい?
更新日:9月14日
結論からいうと、YouTubeで公開されている動画や画像だからといって、自分の動画へ自由に使ってよいわけではありません。
公開されていること
と
コピーして使ってよいこと
切り抜いてよいこと
再編集してよいこと
は別です。
ただし、
権利者から許可をもらう
利用条件の範囲で使う
著作権法上の「引用」として使う
など、利用できる場合もあります。
特に解説動画やリアクション動画では、「少しだけ使えば大丈夫」ではなく、なぜその動画や画像を使う必要があるのかを見ることが大切です。
この記事で分かること
YouTube上の動画や画像を使えるケース
数秒だけなら使ってよいのか
スクリーンショットなら自由に使えるのか
「引用」として使うなら何を確認するのか
サムネイルや公式画像を使うときの注意
投稿者本人に許可をもらえば十分なのか
YouTubeに公開されていても、素材サイトではない
YouTubeを見ると、
映画の予告編
ニュース映像
商品紹介
他人のVlog
ゲーム実況
ミュージックビデオ
など、さまざまな動画があります。
誰でも見られる状態になっていますが、誰でも二次利用してよい状態になっているわけではありません。
たとえば他人の動画をダウンロードして、
一部分を自分の動画に入れる
サムネイル画像を保存して使う
動画を背景素材として流す
といった使い方には、元動画の著作権が関係します。
「ネットに出ているからフリー素材」という考え方はできません。
数秒だけなら使っていい?
一律に、
「3秒ならOK」
「5秒までなら大丈夫」
というルールはありません。
数秒でも、他人の映像を利用していることには変わりません。
逆に、一定の条件を満たす「引用」であれば、必要な範囲で利用できることがあります。
つまり、見るべきなのは秒数ではなく、使い方です。
スクリーンショットなら動画より安全?
スクリーンショットにしたから自由になるわけではありません。
たとえば他人のYouTube動画を停止して、
その画面を画像として保存する
その画像を自分の動画へ入れる
という場合です。
元の映像に著作物が含まれていれば、静止画にしても権利が消えるわけではありません。
また、
映画
アニメ
写真
イラスト
ゲーム画面
などが映っている場合は、YouTube投稿者とは別の権利者がいることもあります。
動画を画像に変えれば自由になる、という話ではありません。
「引用」なら使えることがある
他人の動画や画像について解説・批評するために、必要な部分を見せる場合は、著作権法上の引用に当たる可能性があります。
ただし、
出典を書けば引用
ではありません。
引用として考えるなら、
すでに公表された著作物である
自分の説明が中心で、引用部分が従になっている
引用する必要性がある
自分の部分と引用部分が明確に分かる
必要な範囲にとどめる
出所を明示する
といった点を確認します。
たとえば、
この動画の編集方法を解説します。
として、説明に必要な一場面を表示し、自分の解説を中心に進める。
という形なら、引用として検討できます。
一方で、
面白い動画を集めました。
として他人の映像を次々流すだけなら、自分の解説が中心とは言いにくくなります。
画面の端に小さく出せば引用になる?
これも違います。
引用かどうかは、
画面サイズ
表示時間
枠を付けたか
だけで決まりません。
たとえば他人の動画を画面の半分に流しながら、自分がずっとリアクションしている場合でも、実際には元動画を見ること自体がコンテンツの中心になっていることがあります。
逆に、大きく表示していても、分析のために必要な場面だけ見せている場合もあります。
見た目の割合だけではなく、自分の動画と引用部分の関係を見る必要があります。
出典を書けば使っていい?
出典表示は大切ですが、出典を書くだけで利用許可になるわけではありません。
たとえば、
出典:〇〇さんのYouTube
と書いて、動画を丸ごと流す。
これは、出典を書いたから自由になるわけではありません。
引用として使うなら、出典表示は必要ですが、引用の条件を満たしたうえで出典を示すという順番です。
また、権利者から許可をもらって使う場合でも、
クレジットを付ければ自由に使っていいですよ。
なのか、
この動画だけ使っていいです。
なのか、許可条件は相手によって違います。
YouTubeの「共有」機能なら?
YouTubeには共有機能があります。
リンクをSNSへ貼る
埋め込み機能を使ってWebサイトへ表示する
といった方法です。
これは、元動画自体をコピーして自分の作品へ取り込むのとは違います。
YouTube上の動画を紹介したいだけなら、まず共有機能で目的を達成できないか考える方法があります。
わざわざダウンロードして再投稿する必要がない場合も多いです。
投稿者本人に許可をもらえば大丈夫?
投稿者本人がすべての権利を持っているなら、許可をもらって使えることがあります。
ただし、YouTube動画には、
BGM
写真
映画映像
ゲーム画面
他人のイラスト
出演者
など、投稿者以外の権利が含まれていることがあります。
たとえば、
私の動画は使っていいですよ。
と言われても、その動画に入っている市販曲まで自由に再利用できるとは限りません。
その人が何について許可を出せる立場なのかを見る必要があります。
サムネイルを紹介動画に使っていい?
YouTubeチャンネルや動画を紹介するとき、元動画のサムネイルを見せたいことがあります。
これも、
その動画について紹介・批評するために必要な範囲で使う場合
と、
単なる装飾画像として使う場合
では意味が違います。
たとえば、
この動画について解説します。
とタイトル・サムネイルを示しながら説明するなら、引用として考える余地があります。
一方で、他人の人気サムネイルを集めて自分のサムネイルや背景素材として使うとなれば、利用目的が違います。
自分の動画の背景として流すのは?
他人のYouTube動画を、
自分が話している後ろで流す
Bロール代わりに使う
画面を埋めるために使う
という利用は、引用とは考えにくくなります。
その映像について解説する必要があるのではなく、素材として使っているからです。
こうした場合は、権利者から利用許諾をもらうか、利用可能な素材を使う方が分かりやすいでしょう。
Creative Commonsって何?
Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)は、著作者が「この条件なら使っていい」とあらかじめ利用条件を示せる仕組みです。
通常、他人の動画や画像を使う場合は、その都度権利者へ許可を取る必要があります。
一方でCreative Commonsの表示がある場合は、指定された条件を守れば、個別に許可を取らず利用できることがあります。
代表的な条件としては、
作者名や出典を表示する
改変してよい
営利利用してよい
営利利用は不可
改変は禁止
などがあります。
つまり、Creative Commons=完全に自由なフリー素材ではありません。
「どういう条件なら使ってよいかを、権利者が先に示しているもの」と考えると分かりやすいです。
YouTubeでCreative Commons表示のある動画を使う場合も、ライセンス条件を確認し、必要なクレジット表示などを行います。
また、投稿者がCreative Commonsを設定していても、動画内に第三者の音楽や映像などが含まれていれば、その部分まで自由に使えるとは限りません。
なお、YouTubeで選択できるクリエイティブ・コモンズは、CC BY(表示)ライセンスです。再利用するときは、作品名、作者、出典URL、ライセンス情報などを表示します。
Creative Commonsの表示がある動画を使うなら?
Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)は、著作者が「この条件なら使っていい」とあらかじめ利用条件を示す仕組みです。
そのため、Creative Commonsの表示がある動画は、指定された条件を守れば、個別に許可を取らず利用できることがあります。
ただし、Creative Commons=完全に自由なフリー素材ではありません。
クレジット表示
改変の可否
営利利用の可否
など、ライセンスごとに条件があります。
YouTubeでCreative Commons表示のある動画を使う場合も、その条件を確認します。
また、投稿者がCreative Commonsを設定していても、動画内に第三者の音楽や映像などが含まれていれば、その部分まで自由に使えるとは限りません。
実際にはどう判断すればいい?
他人のYouTube動画や画像を使いたいなら、まず次の順番で考えると分かりやすくなります。
1.その素材が本当に必要か
なくても説明できるなら、自分で作る方が簡単です。
2.紹介だけなら共有・リンクで足りないか
コピーせずに目的を達成できることがあります。
3.解説や批評に必要なら引用として使えるか
自分の説明が中心になっているか確認します。
4.素材として使いたいなら許可を取る
背景・Bロール・演出素材として使うなら、引用とは分けて考えます。
5.投稿者以外の権利が入っていないか確認する
音楽、映画、写真などが含まれていることがあります。
まとめ
YouTubeで公開されている動画や画像は、誰でも見られるからといって、誰でも自由に再利用できる素材ではありません。
特に、
数秒だけ
スクリーンショット
出典を表示
画面を小さく表示
というだけで、自動的に使えるようになるわけではありません。
一方で、その動画について説明・批評するために必要な範囲なら、引用として利用できる場合があります。
見るべきなのは、「何秒使うか」より、「自分の動画でなぜそれを使う必要があるのか」です。
単なる素材として使うなら許可を取る
解説に必要なら引用の条件を確認する
紹介だけなら共有機能を使う
この3つを分けると、判断しやすくなります。
参考
※個別の動画での引用や他人の動画・画像の利用についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
