Google画像検索で見つけた写真を使っていい?
更新日:9月6日
映画や動画の中で使う写真を探していて、Google画像検索でちょうどいい画像を見つけることがあります。
でも、Google画像検索に表示されたからといって、その写真を自由に使えるわけではありません。
Google画像検索は、インターネット上にある画像を探すための検索サービスです。
検索結果に表示された写真の著作権は、撮影した写真家や制作会社、出版社など、別の権利者が持っていることがあります。
そのため、作品の中で使いたい場合は、「Googleに出てきたか」ではなく、その画像を誰が公開し、どの条件で利用できるのかを確認する必要があります。
この記事で分かること
Google画像検索で見つけた写真を映画や動画に使えるのか
検索結果に表示された画像の著作権は誰のものなのか
出典を書けば使えるのか
SNSやWebサイトに公開されている写真なら使えるのか
「利用可能な画像」の探し方
実際に写真を使いたいとき、どう確認すればいいのか
Google画像検索は「素材サイト」ではない
まず大事なのは、Google画像検索そのものが写真素材を配布しているわけではないということです。
Google画像検索は、
Webサイト
ニュース記事
SNS
通販サイト
ブログ
写真素材サイト
など、さまざまなページに掲載されている画像を検索結果として表示しています。
そのため、「Googleで見つけた」=「Googleが利用を許可している」ではありません。
実際に画像を使いたい場合は、必ず元の掲載ページまで確認します。
ネットに公開されている写真にも著作権がある
写真は、撮影者の創作性が認められるものであれば、写真の著作物として著作権で保護されます。
インターネットに公開されているからといって、その権利がなくなるわけではありません。
たとえば、
写真家のWebサイト
ニュース記事
店舗のホームページ
個人ブログ
Instagram
X
商品紹介ページ
に掲載されている写真も、自由素材とは限りません。
誰でも見ることができることと、誰でも作品に使えることは別です。
出典を書けば使える?
これもよくある誤解です。
写真の下や動画の概要欄に、「出典:〇〇」と書いたからといって、それだけで自由に利用できるわけではありません。
出典の明示が必要になる利用方法として「引用」などがありますが、出典を書けば自動的に引用になるわけではありません。
たとえば映画の美術として、
「この写真、雰囲気がいいからスマホ画面に表示しよう」
という使い方をして、
「出典を書いたから大丈夫」
とは通常いえません。
引用として利用できるかどうかについては、別記事「『引用』なら映画や漫画を使っても大丈夫?」で詳しく解説しています。
画像を少し加工すれば使える?
写真を、
トリミングする
色を変える
白黒にする
一部をぼかす
文字を重ねる
といった加工をしても、元の写真を利用していることに変わりはありません。
加工したから著作権がなくなるわけではありません。
むしろ、写真の内容を変更することで、利用許諾の条件や著作者人格権について別の問題が出る場合もあります。
「そのままではダメだから加工して使う」という方法では解決しません。
SNSに投稿されている写真なら使える?
InstagramやXなどに投稿されている写真も同じです。
投稿者が自分で撮影した写真なら、通常はその投稿者が著作権を持っている可能性があります。
一方で、投稿者自身が他人の写真を転載していることもあります。
そのため、SNSに投稿した本人へ聞けば必ず解決するとも限りません。
誰が元の写真を撮影したのかまで確認が必要になる場合があります。
SNS投稿そのものを作品に映す場合については、別記事「SNSの投稿を映画や動画に映していい?」で詳しく解説しています。
「フリー素材」と書いてある写真なら?
Google画像検索から、フリー素材サイトの画像が見つかることもあります。
この場合も、Googleの検索結果だけを見て使うのではなく、必ず元の素材サイトへ移動して利用規約を確認します。
確認したいのは、
商用利用できるか
映画・動画で利用できるか
クレジット表記が必要か
加工できるか
人物写真の利用に制限がないか
商品や商標が写っている写真に条件がないか
再配布は禁止されていないか
などです。
フリー素材サイトの写真や動画を使う場合については、別記事「フリー素材サイトの写真・動画なら自由に使える?」で詳しく解説しています。
Google画像検索の「ライセンス」表示は?
Google画像検索では、検索条件として利用権に関する情報を絞り込めることがあります。
ただし、検索結果の表示だけを見て最終判断するのではなく、元サイトのライセンス条件を確認することが大切です。
Google自身も、画像の利用可否については、ライセンス情報を確認し、ホストしているサイト側の条件を確認するよう案内しています。
検索機能は、利用できそうな画像を探す手掛かりとして使い、実際の許諾条件は元サイトで確認します。
人物が写っている写真は著作権だけではない
写真に人物が写っている場合は、著作権だけ確認すればよいとは限りません。
たとえば、
一般人の顔
芸能人
スポーツ選手
モデル
などが大きく写っている写真を作品に使用する場合には、肖像やパブリシティに関する問題が出ることがあります。
素材サイトによっては、モデルリリースを取得した写真かどうかが表示されている場合もあります。
つまり、写真の利用許諾があることと、写っている人物について何でも自由に使えることも別です。
結局、Google画像検索で見つけた写真を使いたいときはどうすればいい?
実際に使いたい画像が見つかったら、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
1.元の掲載ページを開く
Google画像検索の画面から直接画像を保存して終わりにせず、まず元サイトを確認します。
2.誰が画像を公開しているか確認する
写真家本人
企業
ニュースサイト
素材サイト
SNS投稿者
など、掲載元を確認します。
ただし、掲載者と著作権者が同じとは限らない点には注意します。
3.利用条件を探す
サイト内の、
利用規約
ライセンス
著作権について
素材利用について
などを確認します。
映画や動画で利用できることが明確なら、その条件に従います。
4.利用条件が分からない場合は確認する
利用許諾について何も書かれていない写真を、
「ネットにあるから大丈夫だろう」
と使うのは避けます。
必要なら権利者へ問い合わせます。
5.特定の写真である必要がないなら別素材を探す
権利者が分からない、返事が来ない、利用条件が不明確という場合には、
利用条件の明確な素材サイトを探す
自分で撮影する
カメラマンに撮影を依頼する
オリジナル画像を制作する
という方法もあります。
特に小道具としてスマホ画面に写真を出したいだけなら、権利関係の分からないネット画像にこだわる必要はありません。
まとめ
Google画像検索で見つけた写真は、検索結果に表示されているだけでは自由に利用できません。
Google画像検索は素材配布サービスではない
ネット公開されている写真にも著作権がある
出典を書くだけでは自由に使えるようにならない
加工しても元の写真の権利はなくならない
SNSの写真も自由素材とは限らない
フリー素材は元サイトの利用規約を確認する
人物写真では著作権以外の権利も考える
権利関係が不明なら、利用条件の明確な別素材へ変更する方法もある
という整理になります。
Google画像検索は「使う写真を探す場所」ではなく、「写真の掲載元を探す入口」と考えると分かりやすいでしょう。
参考
※映画や動画でネット上の写真・画像を利用する際の著作権や利用条件について確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。
