フリー素材サイトの写真・動画なら自由に使える?
更新日:9月6日
映画や動画の素材を探していると、フリー素材サイトで写真や動画を見つけることがあります。
でも、「フリー素材」と書いてあるから、何にでも自由に使えるとは限りません。
素材サイトには、
商用利用できるか
クレジット表記が必要か
加工してよいか
映画や広告に使えるか
人物写真をどこまで使えるか
素材そのものを再配布してよいか
など、それぞれ利用条件があります。
そのため、フリー素材を使うときは、「無料かどうか」より「自分の使い方が利用規約で認められているか」を確認することが大切です。
この記事で分かること
フリー素材サイトの写真や動画を映画に使ってよいのか
「無料」と「商用利用可」の違い
クレジット表記が必要になる場合
加工やトリミングをしてよいのか
人物写真を使う場合の注意点
実際に素材を使うとき、何を保存しておけばいいのか
フリー素材でも著作権が残っていることがある
「フリー素材」という言葉から、著作権がない素材と思われることがあります。
でも実際には、作者や素材サイト側が著作権を持ったまま、
「この条件なら使っていいですよ」
と利用を許可しているケースが多くあります。
そのため、無料でダウンロードできる=著作権がないではありません。
利用規約に従って使うことが前提です。
まず商用利用できるか確認する
映画や動画制作で使う場合は、最初に商用利用の可否を確認します。
たとえば、
自主制作映画
YouTube動画
企業案件
広告動画
劇場公開映画
有料配信
DVD販売
などで扱いが違う場合があります。
「個人利用は無料」でも、企業案件や広告利用は別料金という素材サイトもあります。
そのため、「動画利用可」だけではなく、自分の作品の公開方法まで確認する必要があります。
クレジット表記が必要な素材もある
無料で使える代わりに、
撮影者名
素材サイト名
指定されたURL
ライセンス名
などの表示を求められることがあります。
クレジット不要の素材もありますが、
「フリー素材だからクレジットも不要」
とは限りません。
映画ならエンドクレジット、YouTubeなら概要欄など、表示場所が指定されている場合もあります。
加工していいかも確認する
映像制作では、
トリミングする
色味を変える
テロップを重ねる
一部をぼかす
合成する
動画素材を短く切る
などの編集をすることがあります。
こうした加工が認められているかどうかも、利用規約によって異なります。
特に、「改変禁止」「加工は軽微な範囲のみ」といった条件がある場合は注意します。
人物写真は著作権だけではない
フリー素材サイトに人物写真が掲載されていても、その人物をどんな文脈で使ってもよいとは限りません。
たとえば、
犯罪者役
病気の人物
借金を抱えた人物
性的な文脈
政治的な文脈
反社会的な場面
など、人物のイメージを大きく損なう使い方を制限している素材サイトもあります。
また、モデルリリースが取得されているかどうかも確認ポイントです。
写真の利用許可があっても、写っている人物についての肖像やプライバシーなどは別に考える必要があります。
有名な建物や商品が写っている素材は?
素材写真の中に、
企業ロゴ
商品
有名な建物
美術作品
キャラクター
などが写っていることがあります。
素材サイトが写真の利用を認めていても、写真の中に含まれる第三者の権利まで全部処理されているとは限りません。
そのため、目立つロゴやキャラクターなどがある場合は、その点も確認します。
素材サイトによっては、
Editorial Use Only(編集用途のみ)
など、広告や商用利用に制限を設けていることがあります。
「Editorial Use Only」って何?
素材サイトでよく見るのが、Editorial Use Onlyという表示です。
これは一般に、報道・評論・教育など、編集目的での利用に限定され、広告や販促などには使えないという意味で使われます。
たとえば、
ニュース
ドキュメンタリー
解説記事
では使えても、
CM
商品広告
ブランド宣伝
には使えない場合があります。
映画や動画に使えるかどうかも、具体的なライセンス条件を確認する必要があります。
素材サイトからダウンロードしただけでは安心できない
「大手の素材サイトだから大丈夫」と思いたくなりますが、実際には素材ごとに条件が違う場合があります。
たとえば、
無料素材
有料素材
商用利用可
Editorial Use Only
人物利用に制限あり
など、同じサイト内でもライセンスが異なることがあります。
そのため、サイト名だけで判断せず、使う素材そのもののライセンスを確認することが重要です。
利用規約は保存しておく
フリー素材を使うときは、利用時点の条件を保存しておくと安心です。
保存しておきたいのは、
素材ページ
作者名
素材ID
利用規約
ライセンス表示
ダウンロード日
必要なクレジット
などです。
Webサイトの規約は後から変更されることがあります。
数年後に作品が配信されたり再上映されたりしたときにも確認できるようにしておきます。
結局、フリー素材を使いたいときはどうすればいい?
1.素材そのもののライセンスを見る
まず、
商用利用
動画利用
映画利用
加工
クレジット
を確認します。
2.人物や第三者の権利を見る
人物、ロゴ、キャラクター、建物などが大きく写っている場合は、別の制限がないか確認します。
3.Editorial Use Onlyではないか確認する
広告やドラマなどに使いたい場合は、編集用途限定素材でないかを確認します。
4.利用規約を保存する
使うと決めた時点の条件を残します。
5.条件が分かりにくい素材は避ける
権利関係が曖昧な素材より、利用条件が明確な素材を選んだ方が後で困りません。
特定の素材である必要がなければ、別の写真や動画に変更する方法もあります。
まとめ
フリー素材サイトの写真や動画は、「フリーだから何にでも使える」わけではありません。
無料でも著作権が残っていることがある
商用利用できるか確認する
クレジット条件を見る
加工できるか確認する
人物写真は利用文脈にも注意する
ロゴやキャラクターなど第三者の権利も確認する
Editorial Use Onlyに注意する
利用時点の規約を保存する
という整理になります。
フリー素材は「タダで使える素材」ではなく、「条件付きで使いやすくしてくれている素材」と考えると分かりやすいでしょう。
参考
※映画や動画でフリー素材サイトの写真・動画を利用する際の利用条件や権利関係について確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。
