二次創作を映画や動画にしても大丈夫?
更新日:9月7日
好きな漫画、アニメ、小説、ゲームなどをもとに、
ファンムービーを作る
実写化してみる
キャラクターを使った短編を作る
原作の世界観でオリジナルストーリーを作る
といった二次創作をしたいことがあります。
このとき重要なのは、二次創作だから自由に作れるわけではないということです。
元作品の、
キャラクター
設定
ストーリー
セリフ
デザイン
音楽
などを使えば、元作品の著作権が関係することがあります。
一方で、権利者によっては二次創作ガイドラインを公開し、一定の範囲でファン活動を認めている場合もあります。
そのため、「ファン作品だから大丈夫」ではなく、「その作品の権利者がどこまで認めているか」を確認することが大切です。
この記事で分かること
二次創作を映画や動画にしてよいのか
ファンムービーなら自由に作れるのか
非営利なら大丈夫なのか
キャラクターを使う場合の注意点
二次創作ガイドラインはどこまで信用してよいのか
実際に公開したいとき何を確認すればよいのか
二次創作には元作品の著作権が関係する
二次創作は、元作品の表現をもとに新しい作品を作るものです。
たとえば、
漫画キャラクターを実写で演じる
ゲームの世界観で短編映画を作る
アニメの続編を自分で作る
原作キャラクター同士の別ストーリーを作る
といった場合です。
このような利用では、元作品の翻案に関する権利などが関係することがあります。
そのため、二次創作という名前が付いているだけで自由になるわけではありません。
非営利なら大丈夫?
よくある誤解が、「お金を取らなければ大丈夫」というものです。
しかし、著作権の問題は営利・非営利だけで決まるわけではありません。
無料公開でも、元作品を利用していれば著作権が関係します。
たとえば、
YouTubeで無料公開
映画祭へ無償出品
SNSに投稿
仲間内で上映
だから必ず自由、ということではありません。
ファン活動として黙認されている作品もある
実際には、二次創作を一定範囲で認めている権利者もあります。
たとえば、
同人誌
イラスト
コスプレ
動画投稿
実況
などについてガイドラインを公開している場合があります。
この場合は、そのガイドラインを確認します。
ただし、ガイドラインで認められているのが、
静止画だけ
個人利用だけ
非営利だけ
特定の動画サイトだけ
ということもあります。
そのため、「二次創作OK」とだけ見て映画まで含まれると考えないようにします。
映画祭に出すのは「非営利」?
自主制作映画では、「映画祭に出すだけなら非営利では?」と考えることがあります。
ただし、二次創作ガイドラインでは、営利・非営利の定義や公開方法が独自に決められている場合があります。
また、
有料映画祭
劇場上映
配信
広告付きYouTube
などへ展開すると、扱いが変わることもあります。
そのため、制作時点だけでなく、公開後にどこまで広がる可能性があるかも確認します。
キャラクターを使う場合
二次創作では、キャラクター利用が中心になることがあります。
たとえば、
名前
外見
衣装
性格
設定
口調
などを原作から使う場合です。
これらを組み合わせれば、特定のキャラクターを再現することになります。
そのため、キャラクター名だけ変えれば自由になるとは限りません。
衣装を自作すれば大丈夫?
衣装を自分たちで作っても、元キャラクターのデザインをそのまま再現している場合は、原作との関係が残ります。
「市販品を買っていない」「自分で縫った」ということだけで著作権問題がなくなるわけではありません。
原作の音楽も使っていい?
二次創作映画で、
アニメ主題歌
ゲームBGM
キャラクターソング
などを使いたくなることがあります。
ただし、映像の二次創作が認められていても、音楽利用まで含まれているとは限りません。
音楽は別の権利者が管理していることもあります。
そのため、元作品の音楽については別に確認します。
原作の映像や画像をそのまま使う場合
ファンムービーの中に、
アニメ映像
漫画のコマ
ゲーム画面
公式イラスト
などを直接入れる場合は、さらに元作品そのものの利用が問題になります。
二次創作作品を自分で撮影することと、公式素材をそのまま転載することは別です。
二次創作ガイドラインはどう確認する?
公式サイトなどで、
二次創作
ファンコンテンツ
ガイドライン
利用規約
動画投稿
コンテンツ利用
といったページを探します。
確認したいのは、
対象となる作品
個人利用か法人利用か
営利利用の可否
動画制作が含まれるか
YouTube公開が可能か
映画祭や劇場上映が可能か
音楽利用が含まれるか
クレジット条件
などです。
ガイドラインがない作品は?
ガイドラインがないからといって、自由に二次創作してよいという意味ではありません。
単に、権利者がルールを公表していないだけの場合もあります。
公開範囲の大きい映像作品を作るなら、必要に応じて権利者へ確認します。
権利者に問い合わせるなら何を伝える?
二次創作映画について確認したい場合は、
原作作品名
使用するキャラクター
使用する設定
映画の内容
尺
自主制作か商業作品か
映画祭
劇場公開
YouTube
配信
海外利用
原作音楽や公式素材を使うか
などを伝えます。
問い合わせ例
二次創作映像の制作についてお伺いいたします。貴社作品『○○』のキャラクターおよび世界観をもとに、個人制作の短編実写映画を制作したいと考えております。本作品は非営利の自主制作として制作し、国内映画祭への出品を予定しております。その後、YouTube等で無料公開する可能性があります。原作の映像・音楽・公式イラスト等を直接使用する予定はありません。このような形での二次創作映像制作について、ガイドラインまたは必要な許諾手続きがございましたらご教示いただけますでしょうか。
権利者から返事が来ない場合
返事が来ないことは、許可されたことを意味しません。
また、「他のファンもやっているから」という理由だけで問題がないとも限りません。
特に、
長編映画
劇場上映
配信販売
広告収益
企業案件
まで発展する作品なら、早めに権利関係を整理した方がよいでしょう。
完全オリジナルへ変える方法もある
二次創作として作り始めた企画でも、
キャラクター名を変更する
デザインを作り直す
世界観を変更する
設定を再構成する
オリジナル音楽を使う
ことで、独自作品へ作り替えられる場合があります。
ただし、名前だけ変えて元作品の具体的な表現が残っていれば、完全なオリジナルとは限りません。
どこまで元作品に依存しているかを確認します。
結局、二次創作を映画や動画にしたいときはどうすればいい?
1.公式ガイドラインを探す
まず権利者が二次創作ルールを公開していないか確認します。
2.映像制作まで認められているか確認する
イラストや同人誌だけが対象の場合もあります。
3.公開方法を確認する
映画祭、YouTube、配信、劇場など、自分の利用方法が範囲内か見ます。
4.音楽・公式素材は別に確認する
二次創作そのものの許可と、原作音源・画像の利用は分けます。
5.不明なら権利者へ問い合わせる
具体的な制作内容と公開予定を伝えます。
6.許可が難しければオリジナル化する
元作品の具体的な表現を減らし、自分の作品として作り直す方法もあります。
まとめ
二次創作を映画や動画にする場合は、ファン作品だから自由に使えるとは限りません。
二次創作にも元作品の著作権が関係する
非営利なら必ず大丈夫とは限らない
権利者がガイドラインを公開している場合がある
ガイドラインの対象に動画・映画が含まれるか確認する
映画祭や配信が認められているか確認する
キャラクターや世界観を使う場合も権利が関係する
原作音楽・映像・画像の利用は別に確認する
ガイドラインがないことは自由利用を意味しない
必要なら権利者へ具体的に問い合わせる
許可が難しければオリジナル作品へ変更する方法もある
という整理になります。
「ファンだから使える」「無料だから使える」ではなく、「権利者がどこまで二次創作を認めているか」を確認する。
これが二次創作映像を公開するときの基本です。
参考
※漫画・アニメ・ゲームなどの二次創作を映画や動画として制作・公開する際の著作権や利用条件について確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。
