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登場人物が映画やテレビを見ている場面を撮りたい

9月4日
読了時間: 6分

更新日:9月7日


映画や動画の中で、登場人物がテレビやパソコンで映画・ドラマ・番組を見ている場面を撮りたいことがあります。


このとき、テレビ画面に実在する映画や番組をそのまま映すなら、その映像の権利関係を確認する必要があります。


一方で、物語上必要なのが、


「何かを見ていること」だけ


なら、実在作品を使わずに撮影用映像を用意する方法もあります。


つまり、最初に考えたいのは、その作品そのものを見せる必要があるのか、それとも「テレビを見ている場面」が必要なだけなのかという点です。



この記事で分かること

  • 登場人物が映画やテレビを見る場面で何に注意するのか

  • テレビ画面に実在作品を映してよいのか

  • 音だけ流す場合はどう考えるのか

  • 画面が小さく映るだけなら大丈夫なのか

  • 撮影用映像を作る方法

  • 実在作品を使いたいときの確認手順




実在する映画や番組を映す場合


テレビやパソコンの画面に、


  • 映画

  • ドラマ

  • アニメ

  • バラエティ番組

  • ニュース

  • YouTube動画


などを表示すると、その映像を自分の作品の中に収録することになります。


それぞれの作品には著作権があり、場合によっては、


  • 音楽

  • 出演者の実演

  • 写真

  • イラスト

  • キャラクター


など、複数の権利が関係しています。


そのため、実在作品を意図的に映すなら、権利処理を前提に考えるのが基本です。




テレビ画面が小さく映るだけなら?


たとえば、リビングの引きの画で、奥のテレビに映画が流れている程度なら、映り方によっては付随的な利用として考えられる場合があります。


ただし、


  • 作品名が分かる

  • 有名なシーンがはっきり見える

  • セリフや音楽が聞き取れる

  • その映像自体に演出上の意味がある


場合は、単なる背景とは言いにくくなります。


「画面が小さいから大丈夫」ではなく、その映像がどの程度作品の中で意味を持っているかを見ます。




音だけ流す場合は?


テレビ画面を映さず、


  • 映画のセリフ

  • 番組の音声

  • 主題歌

  • BGM


だけを流す場合もあります。


ただし、映像を見せなければ自由になるわけではありません。


録音された音声や音楽にも、それぞれ権利が関係することがあります。


たとえば、登場人物がテレビを見ていることを音だけで表現したいなら、撮影用に作った音声を使う方法もあります。




実在作品である必要がある場合


ストーリー上、


「この人物はこの映画を何度も見ている」

「このニュース番組を見て事件を知る」


など、実在作品であることに意味がある場合もあります。


この場合は、


  • どの作品か

  • どのシーンを使うか

  • 何秒程度か

  • 映像と音の両方を使うか

  • どの媒体で公開するか


を整理して、利用許諾を確認します。


映画祭だけでなく、


  • 劇場公開

  • 配信

  • YouTube

  • DVD・Blu-ray

  • 海外上映


などの可能性があるなら、その利用範囲まで考えておきます。




実在作品でなくてよければ撮影用映像を作る


物語上、「テレビを見ている」ことだけが必要なら、実在作品を使う必要はありません。


たとえば、


  • スタッフや出演者で短い映像を撮る

  • 架空のニュース番組を作る

  • オリジナルのドラマ映像を作る

  • 利用条件が明確な映像素材を使う


といった方法があります。


撮影用映像なら、


  • 欲しい尺に合わせられる

  • セリフを自由に作れる

  • 音量を調整しやすい

  • 権利関係を整理しやすい


というメリットがあります。




架空のニュース番組は特に作りやすい


映画やドラマでは、「テレビのニュースで事件を知る」という場面がよくあります。


この場合、実在するニュース番組を使うより、


  • 架空のテレビ局名

  • 撮影用アナウンサー

  • オリジナル原稿

  • 自分たちで撮影した映像


を用意する方が扱いやすいです。


作品のストーリーに必要な情報を正確に伝えられるため、演出上も便利です。




YouTube動画をテレビに映す場合は?


登場人物がテレビやスマホでYouTubeを見る場面もあります。


YouTube上で公開されているからといって、その動画を映画やドラマに自由に収録できるわけではありません。


公開されていることと、第三者が自分の作品へ利用できることは別です。


特定の動画を見せたいなら、その動画の権利者や利用条件を確認します。




配信サービスの画面を映す場合は?


Netflixなどの動画配信サービスを操作する場面では、


  • サービス名

  • ロゴ

  • サムネイル

  • 作品画像

  • UI


などが表示されることがあります。


実在する配信サービスの画面を大きく使う場合には、著作権や商標、利用規約なども確認が必要になることがあります。


単に、「映画を選んでいる」ことが伝わればよいなら、架空の配信画面を作る方法もあります。




映画のワンシーンだけ使いたい場合


登場人物が見ている作品として、特定の映画の一部を使いたい場合は、映画そのものの利用として考えます。


「数秒だけだから大丈夫」という一般ルールはありません。


既存映画の映像利用については、別記事「映画のワンシーンを自分の作品に使いたい|許可は必要?」で詳しく解説しています。




結局、登場人物がテレビを見る場面はどう撮ればいい?


1.実在作品である必要があるか考える

まず、

その映画・番組でなければ成立しない場面なのか

を確認します。


2.実在作品が必要なら権利確認をする

使いたい作品、シーン、尺、公開範囲を整理して、必要な利用許諾を確認します。


3.特定作品でなくてよければ撮影用映像を作る

単にテレビを見ている芝居なら、オリジナル映像を用意する方が簡単です。


4.音だけでも権利確認は必要

既存作品のセリフや音楽を流す場合は、画面が映らなくても別に確認します。


5.撮影前にテレビ画面の内容を決めておく

当日になって、「何か適当に流しておこう」とすると、権利関係の分からない映像が入ることがあります。

テレビやスマホの中身も美術の一部として事前に準備すると安全です。




まとめ


登場人物が映画やテレビを見る場面では、画面に何を映すかで必要な確認が変わります。


  • 実在する映画や番組を意図的に映すなら権利確認が必要

  • 小さく映る場合でも、映像が目立つなら慎重に考える

  • 音だけでも権利関係は残る

  • YouTubeや配信サービスの映像も自由素材ではない

  • 実在作品である必要がなければ撮影用映像を作る方法がある

  • テレビ画面も撮影前に準備しておく


という整理になります。


「何を見ているか」が物語に必要なら権利処理をする。「何かを見ていること」だけが必要なら、撮影用に作る。


この分け方が一番実務的です。



参考


※映画や動画で既存映画・テレビ番組・配信映像などを画面に表示する際の権利関係について確認したい場合は、こちらからお問い合わせください。


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