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神社・お寺で撮影したい――撮影許可は必要?

8月31日
読了時間: 10分

更新日:4 日前


神社やお寺では、参拝者が記念写真を撮ることが認められていても、映画・ドラマ・MV・YouTubeなどの作品撮影まで自由にできるとは限りません。


出演者を立てて撮る、動画を撮る、三脚や照明を使うなどの撮影をしたい場合は、小規模でも、その神社・お寺へ事前に相談するのが基本です。


寺社によっては「個人的な記念撮影は可」「動画や宣伝目的の撮影は要相談」「作品撮影自体を受け付けない」など、ルールが大きく違います。


まずは、その寺社が作品撮影を受け入れているかを確認しましょう。



この記事でわかること

  • 神社・お寺で作品撮影をするとき誰に相談するか

  • 普通の記念撮影と作品撮影の違い

  • 小規模撮影でも確認した方がよい理由

  • 境内で撮れても社殿内では撮れない場合

  • 三脚・照明・小道具などを使う場合

  • 参拝者がいる中で撮影するときの注意

  • 撮影した映像を公開するときに確認したいこと

  • 撮影できない場合の代替方法




参拝者の記念撮影と作品撮影は分けて考える


神社やお寺へ行くと、境内で写真を撮っている参拝者を普通に見かけます。


だからといって、「みんな写真を撮っているから映画も撮っていい」ということにはなりません。


例えば、


家族で鳥居の前で写真を撮る

ことと、

出演者に芝居をしてもらい、何度もテイクを重ねる


ことでは、その場所の使い方が違います。


作品撮影では、


  • 同じ場所へ一定時間とどまる

  • 出演者が演技をする

  • カメラマンやスタッフが動く

  • 三脚や機材を置く

  • 一般の参拝者が画角に入る

  • 撮影した映像を公開する


といったことがあるため、普通の参拝時のスナップ撮影とは別に考えた方がよいでしょう。




「商用でなければ自由」とも限らない


寺社の撮影ルールでは、営利・非営利だけで判断できないことがあります。


例えば明治神宮では、許可のない取材や映画・宣伝用の撮影をしないよう案内しています。また、プロカメラマンに依頼する記念撮影も控えるよう求めています。


公式英語版の案内では、ドローンを飛行させないよう明記されています。


つまり、「非営利の自主映画」「収益化していないYouTube動画」「非商用の学生作品」であっても、確認不要とは限りません。


作品として撮影するのか、どのように公開するのかまで伝えて確認する方が確実です。




寺社によっては作品撮影を認めていないこともある


神社・お寺は、公園のように全国で似た撮影制度が用意されているわけではありません。


寺社ごとにルールが大きく違います。


例えば金閣寺では、境内で認めている撮影を個人で楽しむ範囲の小型カメラによるスナップ撮影に限定し、SNSを含む第三者への公表目的や営利目的の撮影、動画配信などを認めていません。


一方、増上寺の公式問い合わせ窓口には、「境内での撮影について」という項目が用意されています。


つまり、相談や申請によって撮影できる寺社もあれば、作品撮影そのものを認めていない寺社もあります。


場所を決め込んでから準備するより、候補ができた段階で「映像作品の撮影を受け入れているか」を確認した方が効率的です。




誰に撮影許可を取る?


基本的には、その神社・お寺を管理している寺社自身へ相談します。


公式サイトに、


撮影

取材

収録

施設利用

広報


などの問い合わせ窓口があれば、そこから確認します。


専用窓口が見当たらなければ、寺務所・社務所などへ、「映像作品の撮影について相談したい」と伝えればよいでしょう。


普通の参拝についての問い合わせと、作品撮影についての問い合わせでは担当者が違うこともあります。




境内で撮れても、全部の場所で撮れるとは限らない


一つの神社・お寺の中でも、


参道

境内

拝殿・本堂前

社殿・本堂内部

授与所

宝物館

庭園

墓地


などでルールが違うことがあります。


京都市の公式観光情報でも、神社によって本殿内や御朱印授与所など撮影禁止の場所があり、三脚を禁止している社寺も多いと案内しています。


そのため、「境内の撮影許可をもらった」だけで判断せず、実際に撮りたい場所まで伝えることが大切です。


例えば、「鳥居から参道を通って拝殿前まで」「山門から本堂前まで」というように、撮影する場所や動線を具体的に伝えると分かりやすくなります。




小規模撮影なら、最初にこれを伝える


最初から分厚い企画書を作る必要はありません。


まず、


撮影希望日・時間

作品の種類

撮りたい場所

どんなシーンか

出演者・スタッフのおおよその人数

カメラ・三脚・照明などの機材

小道具や衣装の有無

公開方法


を伝えます。


例えば、「自主制作映画で、出演者2名・スタッフ3名です。境内の参道を歩いて会話する場面を、手持ちカメラ1台で1時間程度撮影したい」くらいまで具体的なら、寺社側も判断しやすくなります。


そのうえで企画書や台本などを求められたら追加します。




台本を見せてほしいと言われることもある


神社やお寺の場合、単に、


何人来るか

機材が何台あるか


だけではなく、その場所を作品の中でどう扱うのかが重視されることがあります。


寺社は現在も信仰のために使われている場所です。


そのため、


  • 宗教的な儀式を演出する

  • 神職や僧侶が登場する

  • 実在の寺社そのものが物語上重要な意味を持つ

  • 寺社の名称を作品中で使用する

  • 境内のイメージに大きく関わる演出をする


といった場合には、台本や該当シーンの説明を求められる可能性があります。


この場合も、最初から台本全編を送るのではなく、「何を確認したいか」を聞いて、必要な部分を提出するので十分です。




三脚・照明を使うなら伝える


小規模撮影でも、


三脚

ライトスタンド

レフ板

録音機材


などを使うなら事前に伝えておきます。


参道は、撮影場所である以前に参拝者が通る場所です。


機材で通路を塞いだり、参拝者に迂回してもらったりする使い方は認められないことがあります。


逆に、「出演者1〜2人・スタッフ数名・手持ちカメラ・小型マイク」程度なら、寺社側が認めればかなりコンパクトに撮影できます。


機材を減らせること自体が、ロケ地の選択肢を増やすこともあります。




大道具・小道具を持ち込む場合


寺社の雰囲気を使いたい撮影では、


和傘

提灯

机

椅子

祭具風の小道具

衣装


などを持ち込みたいことがあります。


ただし、撮影用の物を境内へ自由に持ち込んで配置できるとは限りません。


文化財や建物に接触する可能性があるもの、地面へ固定するもの、大きなセットなどは特に事前確認が必要です。


神社本庁も、境内は神社が鎮座する敷地であり、鳥居の内側は神域として尊ばれる場所であると説明しています。


「撮影に使う場所」というより、本来の用途がある場所を借りて撮影するという前提で考えると分かりやすいでしょう。




火気・煙・大きな音などは必ず先に相談する


寺社では、


ろうそく

線香

焚き火風の演出

スモーク

大きな音

楽器演奏


などにも注意が必要です。


作品上必要だからと、現場で突然追加するものではありません。


文化財保護や参拝環境への影響もあるため、火・煙・音を使うなら撮影相談の段階で伝えるようにします。


撮影許可を受けたあとで演出を大きく変更する場合も、改めて確認した方がよいでしょう。




参拝者を撮影のために止められるとは限らない


撮影許可をもらっても、寺社全体を貸し切ったことにはなりません。


通常の参拝時間中なら、


参拝者が通る

お参りをする

御朱印を受ける

行事や祈祷が行われる


ことがあります。


小規模撮影では、


参拝者が来たら一度撮影を止める

人の少ない時間を相談する

画角を工夫する

長時間同じ場所を塞がない


といった対応が現実的です。


特に参拝中の人へカメラを向けることは避け、背景に人が入る場合も肖像やプライバシーに配慮します。




本物の祭事・祈祷を勝手に作品の背景にしない


撮影日に、


祭礼

祈祷

法要

結婚式

七五三


などが行われていることもあります。


「ちょうど本物の行事をやっているから画になる」と思っても、撮影作品の背景として自由に利用できるとは限りません。


参加者自身が撮影されることを前提としていない場合もあります。


作品撮影なら、寺社側が撮影してよい範囲と時間を確認して、その中で撮る方が安全です。




「撮ること」と「作品で公開すること」は同じではない


ここは寺社撮影で特に注意したいところです。


一般参拝者として写真を撮れる場所でも、その写真や映像を、


映画

CM

MV

YouTube

広告・販売物


などで利用することまで同じ条件で認められているとは限りません。


金閣寺のように、個人的なスナップ撮影は認めても、SNSなど第三者への公表目的の撮影を認めていない寺院もあります。


撮影相談では、「撮ってよいですか」だけでなく、「この作品として公開します」まで伝えるのが重要です。




撮影料金や申請期限は寺社ごとに違う


神社・お寺の作品撮影について、全国共通の撮影料金や申請期限はありません。


撮影料・施設利用料の有無や金額は寺社ごとに異なります。


また、撮影内容を内部で確認する必要があれば、回答まで時間がかかることもあります。


そのため、寺社ロケは撮影日を確定してから許可を取りに行くより、候補地の段階で「この内容なら撮影可能か」を確認する方が動きやすいです。




「有名な神社・お寺」にこだわらない方が撮りやすいこともある


台本に「神社」「寺」と書いてあっても、必ずしも誰もが知る有名寺社でなければ成立しないとは限りません。


有名な寺社ほど、


参拝者が多い

文化財が多い

撮影区域が限られる

作品撮影そのものに慎重


ということがあります。


作品として必要なのが、


鳥居

参道

石段

本堂風の建物

境内の雰囲気


なのであれば、撮影を受け入れている別の寺社を探した方が制作しやすい場合もあります。


ここは脚本段階で、「この神社でなければ成立しない」のか「神社らしい場所なら成立する」のかを分けておくと、ロケ地探しがかなり楽になります。




撮影を断られた場合は別の場所を探す


寺社は信仰の場なので、撮影内容によっては断られることもあります。


これは料金を払えば必ず解決できる種類の問題ではありません。


その場合は、


別の神社・寺院を探す

撮影受入れ実績のある寺社を探す

寺社風のロケーション施設を使う

セットを組める施設を探す


といった方法に切り替えます。


特に小規模制作では、一つの候補地との長い交渉に時間を使うより、撮影可能な場所へ早めに切り替えた方が現実的な場合もあります。




神社・お寺で撮影するときの確認順序


1 その寺社が作品撮影を受け入れているか確認する

普通の記念撮影が可能かではなく、映画・MV・YouTubeなどの作品撮影について聞きます。


2 撮影したい場所を伝える

境内、参道、本堂前、建物内部などを具体的にします。


3 撮影内容を伝える

人数、シーン、機材、小道具、公開方法などを伝えます。


4 必要な資料を確認する

企画書や台本が必要なら、その段階で用意します。


5 撮影できる時間・区域・禁止事項を確認する

参拝者の動線や行事なども確認します。


この順番なら、撮影できるか分からない段階で大量の資料を作らずに済みます。




まとめ


神社やお寺では、参拝者の記念写真が撮れることと、映像作品を撮影できることは別です。


小規模撮影でも、


出演者がいる

動画を撮る

三脚や照明を使う

作品として公開する


のであれば、まず寺社へ相談するのが基本です。


また、寺社ごとに、


撮影できる場所

認められる機材

作品内容

公開方法


についての考え方が大きく違います。


そのため「神社撮影の共通許可」を探すのではなく、候補にした寺社へ、撮りたいシーンを具体的に伝えて確認するのが一番早い方法です。



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参考


※神社・お寺で予定している撮影について、作品撮影としてどこまで事前確認すればよいか迷った場合は、お問い合わせからご相談ください。

 
 

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