制作途中で契約を解除できる?
結論からいうと、制作途中でも契約を解除できる場合はあります。
ただし、
どちらの都合で解除するのか
どこまで仕事が進んでいるのか
すでに発生した費用はどうするのか
制作途中のデータや成果物を使えるのか
を整理する必要があります。
「もうやめたい」で終わるのではなく、解除した後に何を残し、何を精算するかまで決めることが大切です。
この記事で分かること
制作途中でも契約解除できるのか
途中までの報酬や実費をどうするのか
制作途中のデータや成果物をどう扱うのか
まず考えるのは「なぜ解除するのか」
契約解除には、いくつかパターンがあります。
たとえば、
依頼側が企画自体を中止した
制作側が作業を続けられなくなった
相手が契約内容を守らない
何度話しても制作方針がまとまらない
などです。
単なる気持ちの変化なのか、重大な契約違反があるのかで扱いは変わります。
また、契約書に解除条件が書かれているなら、まずその内容を確認します。
途中までやった仕事はどうなる?
制作途中で契約を終わらせても、すでに行った仕事まで全部なかったことになるわけではありません。
たとえば、
企画構成
ロケハン
撮影
仮編集
デザイン制作
まで進んでいる場合です。
この場合、進捗に応じて報酬を精算することがあります。
さらに、
交通費
機材費
ロケ地費
外注費
など、すでに発生した実費も確認します。
つまり、途中解除=報酬ゼロとは限りません。
制作途中のデータは誰が使える?
ここは揉めやすいところです。
たとえば、撮影済み素材や仮編集データが残っていても、依頼側が自由に使えるとは限りません。
逆に、制作側も、依頼案件のために作った素材を勝手に公開してよいとは限りません。
そのため、
撮影素材
編集データ
デザインデータ
脚本や構成案
プロジェクトファイル
を解除後どう扱うか決めます。
必要なら、
精算完了後に、完成済みまたは制作済みの成果物を引き渡す。
などと決める方法があります。
重大な契約違反がある場合は別
たとえば、
報酬を長期間支払わない
無断で制作物を使う
秘密保持義務に違反する
長期間連絡が取れない
などです。
このような場合は、一定の手続きを経て契約解除できるようにしておく方法があります。
一方で、軽微な問題でも即解除できるようにすると、契約が不安定になります。
そのため、まず改善を求め、それでも直らなければ解除できるという形にすることもあります。
実際にはどう決めておけばいい?
契約では、次の点を決めておくと分かりやすくなります。
どんな場合に解除できるか
解除前に催告が必要か
途中までの報酬をどう精算するか
実費を誰が負担するか
制作途中の成果物をどう扱うか
データやアカウントをどう返すか
たとえば、
相手方が本契約に重大な違反をし、相当期間を定めて是正を求めても改善されない場合、本契約を解除できる。
とする方法があります。
また、
契約終了時までに完了した作業については、進捗に応じて報酬を精算する。
と決めておくと、途中までの作業も整理しやすくなります。
まとめ
制作途中でも、契約を解除できる場合はあります。
ただし、
解除理由
制作の進み具合
未払い報酬
実費
制作途中の成果物
データやアカウント
まで整理する必要があります。
特に大切なのは、「契約を終わらせること」と「途中までの仕事をどう清算するか」は別の問題だということです。
解除条件と終了後の処理を先に決めておけば、制作が途中で止まった場合でも整理しやすくなります。
参考
※個別の制作委託契約や契約解除についてご相談が必要な場合は、お問い合わせページをご利用ください。
